原点回帰から始まった2017年②
リーグ3位
①幹部体制を一新
②期待値込みの積極登用
この2軸で挑んだ2017年でしたが、結果はリーグ3位。
2016年度の反省を生かし、「地力」を高めるための基礎練習を積み重ねてきましたが、常に何か物足りないと感じながらシーズンが終わってしまいました。
そしてトップダウンで強制力を働かせた指導はやはり心が痛みました。心を鬼にして非情な判断ばかりしてきたので。
さらに言えば非情な判断をするときは中々選手達に自分の意図が伝わらないのです。
特に4年生達は僕のスタイルに戸惑っていたはずです。きっと「アイツの考え方は危ない」と思われていたことでしょう(笑)
普通に考えれば、幹部の3年生も期待値込みの登用も、4年生にしてみたらたまったもんじゃない施策なので。
ただ僕としてはこの意図を丁寧に伝えるべきではないと思っていました。
何でもかんでも伝えるのは過保護でしかありません。
今だから言えるのは「4年生にはとにかくもがいて欲しかった」です。
その中で「自分がラクロス部にいる価値」を見つけて欲しいと思っていました。
他人から教わるのではなく、自力で見つけて欲しかったのです。
様々な意見あると思いますが、これに関しては他人がアドバイスしたり助けてあげることではないと僕は思っています。
なぜなら「自分の価値」を見つけるのは自分以外にいないからです。
他人に認められた価値は、一時的で定着しません。
自分自身で見つけるからこそ「自信」を持てるのです。
リーグ戦中に常に感じていた「物足りなさ」
僕が感じていた物足りなさ、それは「選手たちが本来の力を全く発揮できない」ということでした。練習で見せる力を試合で出せないのです。
似た現象は過去にもありました。そのときは試合経験の少なさが原因で改善することもできたのですが、今回のケースはそういうレベルではないと感じました。
何か余裕がないというか、些細なことで簡単にミスをするというか、とにかく「精度」がないのです。
そしてリーグ戦が終わった後に気付きました。
「これは試合経験云々ではなく、そもそものラクロス経験が足りない。つまり、単純に練習量が足りなかったのだ!」
と。
あらためて振り返ると、岩手大の練習量は週5日で1日2〜3時間程度。ちなみに12月〜3月の4ヶ月間は雪のためにまともな練習ができません。
この練習量は東北地区を突破しようと思うなら不十分です。
ラクロスはやればやるほど上手くなるスポーツです。それに伴い精度も上がります。
十分上手くなったと思っても、所詮2〜3年程度のラクロス経験値です。1つ1つのプレーの精度はまだまだ未熟なのです。
現在は、この練習量についてチーム内で再確認し練習改善に取り組んでいます。
もちろん、ただ練習量を増やしただけでは無意味で、そこにプラスαの要素が必要なのは言うまでもありません。
2018年度の成田組がそのプラスαをどう作っていくか。
期待と不安の2018年度スタートです!