【群馬大学ラクロス部の挑戦③】クラファン達成と次のステージ
ご支援本当にありがとうございます!!
おはようございます。
岩手大学監督の佐藤陽一です。
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◎今回のテーマ
地方チームのお金の使い方
とにもかくにも一次目標達成
以前の記事にも書いたクラファンですが、公開後2日という短期間で達成することができました!支援していただいた皆さま本当に本当にありがとうございます!
僕はこのクラファンの管理画面には入れないので、実際誰が支援してくれているのかというのは今はわからないのですが、応援コメントの名前と内容を見て、本当にたくさんの友人、教え子たちが支援してくれていたのがわかりました。
そしてホントにすみません。
これは群馬大のためのクラファンで、決して僕のためのクラファンではないというのはわかっているんですが、僕のことをコメントに書いてくれている方々がとても多くて、もう嬉し泣きしそうでした。いや、泣きました。
本当にありがとうございます、このご恩は必ず別の形で激しくお返します!
達成したけど実は…
ここからは大変大変恐縮ですが、再度のお願いになります。
これを見てくださってる皆さま、
引き続きご支援、シェアをお願いできないでしょうか?
厚かましいようでホントに申し訳ないのですが、これには理由があります。
実は、表向きは達成しているのですが、支援金の内訳を見ると手元に残るお金はそこまで多くないんです。
というのも、これはクラファンの性質上仕方のないことなんですが、
プラットフォーム利用の手数料
が結構高いんです。
通常ですと、税金も考えて20%くらいの手数料をREADYFORさんに支払わなければいけません。なので、50万達成したとしても10万くらいは手数料になる。
…のですが、実は今回はそういうお話でもありません。
今回利用したのは「フルサポートプラン」というもので、READYFORの担当者の方がサポートについて一緒に取り組んでいくタイプのプラン。
そしてこれは僕も途中で知ったのですが、
フルサポートプランは
「手数料合計が20万円を下回る場合、最低手数料20万円をいただきます」
ということになってまして、120万以上を目標にする人向けのプランだったんです。
なので、まとめると、
50万達成しても20万は手数料になってしまう
ということです。
(ただ、全員初めてのクラファンで不安を軽くするためにもこのプランである必要があったので、もちろん納得した上でのGO!でした)
というわけで、
群馬大のための支援になるにはまだまだ足りなくて、ここからさらに支援の輪を広げていくしかないんです。
引き続きまた多くの方に頭を下げさせていただきます。。
何卒よろしくお願いいたします。
銭ゲバ上等
ここまでの内容をご覧いただいた方の中には気分を害された方もいるかと思います。とんだ銭ゲバだなという声が聞こえてきそうです。
が、僕は今回に関しては
とにかくお金をたくさん集めたい!
と思って取り組んでいます。
理由としては、地方チームというのは多くの人が思っている以上にお金が必要だからです。
そして、そのことは関東や関西の都心部の大学にいたら絶対に気づけません。
まさに僕がそうだったので。
僕は現役の頃、ラクロスは道具代とか移動費とか大会費とか合宿とかいろんな費用がかかってお金が大変だと思っていました。そして、それをバイトしてヒィヒィ言いながらなんとかしてました。
仕送りはもらってなかったのでわりと苦しかったんですが、こうやって頑張ってる自分をちょっと誇ってたし、その頑張りは美徳だと思っていました。
でも、岩手大に来てその考えは一変しました。
自分はなんて甘かったのかと恥ずかしくなりました。
なぜなら、岩手大の学生たちは、僕が苦しみながら捻出していた以上のお金を捻出してラクロスに取り組んでいたからです。
これはなぜだと思いますか?
理由は、「継続的な支援」がないからです。
継続的な支援とは?
皆さんのチームにはOBOGの支援がありますか?
学校のグラウンドで練習してますか?
大会や練習試合のための移動はどれくらいの時間、どれくらいの費用がかかっていますか?
挙げればキリがないですが、岩手大のような地方チームはこれらの支援や環境が整備されていないために、それらを補うために学生たち自らの懐からお金を出しているんです。だから環境が整っているチームに比べて持ち出しが多い。
でも、そうしないとまともな練習ができない、まともに強くなれない、まともに戦えない。
まともに戦えないとラクロスがつまらなくなって廃部まっしぐらです。
僕はありがたいことにOBの支援や学校の支援、立地環境に恵まれていて、普通に練習できる場所も近くにありました。
冬から春の4ヶ月間グラウンドが閉ざされ、練習場所の確保にお金がかかるなんてこともありませんでした。
大会や練習試合の移動費だって近距離だからそこまで苦労しませんでした。
大会のための移動に片道2時間3,000円、練習試合をするために宿泊を伴う移動、なんてのもありませんでした。
この岩手大の現状を知ったとき、いかに自分が「目に見えない支援」に助けられていたのかを痛感しました。
そして、この「目に見えない支援(日頃感じにくい支援)」こそが継続的な支援と僕が呼んでいるものです。
群馬大はどうなる?
話を群馬大に戻します。
今回のクラウドファンディング、現時点で手元に残る費用はだいたい達成金額の1/3くらいです。
それは道具や備品の購入、いわゆる「部の創設」のための費用になります。
では、ここからさらに支援が集まったらそれは何になるか?
それは新歓でメンバーを集めるための費用、つまり「部の存続」のための費用になります。
先ほどの支援の話になりますが、環境が整っている大学ほど継続的な支援を受けているので、学生たちの持ち出し金が少なく、活動レベルが上がる。
逆に支援が少ない大学は学生たちの持ち出しが多く、活動レベルを上げにくい。
群馬大は圧倒的後者です。
これからは創部間もない状態で存続のための環境を整えるために、いただいた支援金をうまく使いながら活動していかなければいけません。
じゃあ、どううまく使うべきなのか?
これはとにかく「新歓」です。
メンバーを増やす活動のためにしっかりお金を使い、とにかく部の人数規模を大きくしていくことです。
メンバーが増えれば、部の活動も一人ひとりの少ない持ち出し金を集めて運営できます。
練習も楽しくなります。
試合もできるようにもなります。
そしたらマジでオモシロくなります!
群馬大のメンバーへ
どうやったら新歓がうまくいくか、その具体策はおれがアドバイスします!
それを取捨選択して、場合によってはアレンジして取り組んでみてください。
2021年度の新歓が最初で最後の新歓です。
ここで失敗したらせっかく頑張って創部した意味がありません。
失敗は即廃部と思って死にものぐるいで取り組もう。
地方チームの運営ノウハウはおれが日本一知っています。
日本一悪いラクロス環境と言っても過言ではない岩手大で10年以上もがき続けているので笑
とにかく、新歓のやり方や運営で試行錯誤する余裕はみんなにはありません。
それは継続的な支援があるリソースに恵まれた大学がやることです。
今のみんなは「確実に失敗する道」をきっちりと避け、成功に近いであろう道を歩まないといけません。
この「確実に失敗する道」を教えるのがおれの役割だと思っています。
一人一人確実に入部させて一歩一歩創り上げていこう!
ラクロスの本当の楽しさを知るまでもう少しです。
最後は群馬大に限らず、今年の新歓に懸けているすべての大学に向けたメッセージとしてあえて書きました。
コロナで昨年急激に人数が減ったチームも多いはずです。
今年必ず挽回しましょう!
それではまた!
readyfor.jp