【コーチングレポート】東北地区FINAL
東北地区FINAL結果報告
8-5で敗退
10月12日(土)に東北地区ラクロスリーグ戦 決勝戦が行われました。
結果は
8-5
で東北大の勝利
岩手大のシーズンは終わってしまいました。。
心苦しいですが、今回は試合を振り返って敗戦分析をしてみたいと思います。
試合前日の戦い
まず、戦いは試合前日から始まっていました。
FINALは10月12日(土)で、その日は大型台風の影響で関東・東海地区は全試合が中止となりました。
当然、東北地区も中止と思いきや、
前日の夕方に
「決行」
の連絡が。。
工工工工エエエエエエエエェェェェェェェェ Σ(゚Д゚ノ)ノェェ,,
仕事中の移動車の中で叫びましたよw
マジで。
ビックリしたので各方面の方々に抗議の連絡をいれました。
ビックリしたのは僕らだけではなく、当日応援に来る予定だったOBや関係者の方々からもたくさんの抗議連絡が「岩手大ラクロス部」に来ました。
(決めているのは部員たちではないので、正直こちらに連絡されても困るのですが、とりあえず岩手大ラクロス部に抗議が来てしまうのはしょうがないかもしれません)
実はかなり大きな問題になっていました。
というわけで、それらの抗議も一旦全部自分のほうに預けてもらい、まとめて抗議することになりました。
が、最終議論でも決行は変わらず。
東北地区の事務局のほうでも相当議論を重ねた結果でしたので、やむを得ない事情があったのだと思います。
…というわけで、気持ちを切り替えて仙台に移動し(バスで片道約3時間)、前泊をしました。
(ホテルに着いたのは23時過ぎだったので、前泊するメリットはあったのか?という疑問は残りますが。。)
今思えば、このような特別な試合のときは「新幹線移動」でも良かったのかもしれません。宿泊コストもバカにならないし、普段と違う睡眠環境でコンディションもそこまで整えられなかったかもしれません。前泊があまり効果的でないことを学びました。反省です。。
このように、前日から悔いの残る「入り」になってしまいました。
他から見たゲームレポート
ラクロス協会のホームページから抜粋させていただきます。
こちらのゲームレポートと僕のコーチングレポートを比較していただけると面白いかもしれません。外からの視点と中からの視点で比較できます。
コーチングレポート
【最大の後悔】芝のコンディションの認識の甘さ
先に言いますと、今回の試合で僕が一番後悔しているのが「ピッチコンディション」の認識の甘さです。前日からの悪天候のために、芝は水が完全に浮いている状態。なのでボールはストップしてしまいます。
岩手大は相手のミス(特にパスミス)を誘う「攻めのDF(ディフェンス)戦術」をたくさん準備していただけに、パスミスがミスにならないピッチコンディションでは有効打になりませんでした。これによりDFする時間が長引き、試合をコントロールし辛い展開になってしまいました。
このピッチコンディションを考慮した準備ができなかったのは、最も悔いが残りました。わかっていたはずなのに修正できなかった、修正できるほどの準備をしていなかったという後悔です。
この後悔は必ず次の世代に生かします。
前半部分(1Q、2Q)の振り返り
岩手大は人数が少ないため、4Qを通してフルスロットルで打ち合う展開が苦手です。これについては以前の記事でもまとめました。
そこで、前半はロースコア狙いの温存作戦を実行しました。
結果としては、前半終了時で3-2の1点ビハインド。
これだけ見れば狙い通りと言えるのかもしれません。
しかし、本当はロースコア狙いとは言え、僕自身は勝ち越した状態で前半を終えると踏んでいました。そのようにOF(オフェンス)をコントロールしたので。
なので、予想とは少し違う展開で違和感がありました。
こうなった理由は先ほどのピッチコンディションが原因です。
東北大はパスミスがとても多かったにも関わらず、ミスのボールが地面で止まり、その結果OFグラボが有利になり、OFを継続させることができました。その分東北大はOFの機会が多かったのです。
後半部分(3Q、4Q)の振り返り
この後半はかなり悩んだ部分でした。
当初は、
①1〜2Qはスタミナと試合をコントロール
②3Qだけで3〜4点を取って逆転
③勢いそのままに4Qも逃げ切る
という狙いを持っていました。
しかし、ピッチコンディションの悪さから思うように東北大を嵌めることができず、試合を完全にコントロールできずにいました。
これが決断を鈍らせました。
この状態で当初の予定通り、3Q初めから「フルスロットルの攻撃戦術」を仕掛けてしまうと、4Qでエンジン切れを起こしてしまうと不安に思ってしまったのです。
そこで、
「3Q前半は1〜2Q同様にコントロールを目的としたOFを行い、3Q後半から爆発させる」
という狙いに変更しました。
ちなみに岩手大はこの「フルスロットルの攻撃戦術」に自信があるため、15分で3〜4点は取れると踏んでいました。(FINAL3でも狙い通り3Qの15分間で4点を取っています)
しかし、ここで誤算だったのは、
・ハーフのイリーガルクロスでのマンダウン
・1〜2Qから続いた長いDF時間による疲労
です。
この予期せぬ疲労が集中力を欠き、さらにマンダウンのファールも追加で与えてしまい、3Qで大量失点することになってしまいました。
この3Qの入りはとても悔いが残っています。
マンダウンがあるとOFに繋げられないので、3Q後半から仕掛けようとしていた総攻撃もできず、東北大のOF時間が続き、どんどん時間だけが過ぎてしまいました。
結果、3QはまともにOFする時間がなく、無得点で終わりました。
この時点でかなり厳しい状態になりました。
4Qは先ほどの「フルスロットルの攻撃戦術」をやりまくるしかない状況でした。
しかし、3Qで大量失点してしまったために、DF局面では「激しく奪い」に行かなくてはいけません。
しかし、4Qからこの激しく奪うDF戦術(例えばダブルとか)を実行しても、体力の問題からうまくいかないことが多いです。
案の定、得点を取っても返される展開になり、追撃及ばず試合終了となりました。
【まとめ】後悔したこと
以上を踏まえると、後悔は3つあります。
・ピッチコンディションに対する修正
・3Qの判断ミスとマンダウン
・部員数がもっと多かったら…
ピッチコンディションについてはその通りで、例え悪い足場であっても対応する準備力と修正力が必要だと思いました。
3Qのマンダウンは事前準備で防げたし、選手たちの体力を考えたら3Q頭からフルスロットルの攻撃戦術を実行すべきでした。(イリーガルクロスでマンダウンだったとしても)
「コントロール」に走ったことで少なからず選手たちの気持ちも保守的になり、それが大量失点を招いてしまったと思っているからです。積極的に攻めるプランを選んでおけば失点も少なかったかもしれません。
部員数の後悔は試合中に感じてしまったことです。今更どうしようもないのに「もっと選手がいたら…」と思ってしまった僕の弱い心です。。
やっぱり新歓を頑張るしかない!!
そのためにも岩手大学ラクロス部の知名度をもっと上げなくてはいけません!
大学内でもラクロス部の価値を高める活動を続けていきます!
最後にプチ文句w
ここからは半分ネタです。でも何かに文句を言わないと悔しくて悔しくて…笑
もう過ぎたことをウジウジ言ってるだけの戯言だと思ってください。
コーチボックスでアウェイの洗礼を受ける
なんですかこの水たまり。。もうヤケになって水に浸かりながらコーチングしましたよ。
当日の審判3人が東北大OB
3人ともとても信頼しているし、ジャッジも的確ですが、それでもやっぱり気分は良くないです。見ている人からも違和感はあったようですが、台風で遠方から審判が来れない事情もあったのでしょう。東北大に審判資格保持者が多く、その他の大学に少ないというのもこの状態を作っている原因です。東北大以外の大学も審判員をちゃんと育成しなければなりません。
女子の試合が3Q途中で中止。没収再試合に
男子の後に行われた女子の試合が途中で中止になりました。避難警報が鳴り響いたためです。
「ほれ見たことか!」と思いました。
男子の決勝もまともな環境で試合したかった。。
帰りのバスは台風と追いかけっこ
バスの運転手さんが早く帰らなきゃと焦り、トイレ休憩1回で岩手まで弾丸帰宅することに。バスが風に煽られる怖さとトイレに行きたい辛さで、試合に負けた悔しさがちょっと薄れる事態でした。
無事に帰れたから良かったですが。。
以上、東北地区FINALの結果報告でした。