モチベーションなんていらない話
モチベーションを凌駕する無意識の取り組み
こんばんは。
岩手大学HCの佐藤陽一です。
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今回は僕が今シーズンの取り組みから学んだことをお話したいと思います。
テーマは
「リーダーの仕事」
というちょっと重くてカタいテーマです。
途中エラソーな表現が何度もありますが、そこはスミマセン。。
なんとなく僕の中で結論めいたものが見えたときは自信があるのでエラソーに熱く語らせてもらいます。笑
今回はそんな回です。
リーダーとは
主将、監督、コーチ、DFリーダー、OFリーダー、〇〇長…
こんな感じで、世の中には「リーダー」と呼ばれる役職があふれています。
リーダーの定義は調べればいくらでも出てきますが、僕自身は
↓↓↓
リーダーとは
「自分以外の誰かを動かす人」
である
↑↑↑
と定義しています。
指示型、参加型、委任型…みたいにリーダーの型を定義したものありますが、結局まとめると、リーダーって「誰かと関わって誰かを動かす人」なので、めちゃめちゃシンプルだなと思っています。
そして、そう考えると、人と関わって活動する限り、誰しもが大なり小なり必ずリーダーになります。役職がついてるからリーダーなのではありません。
「誰かに指示を出す」という行為をした瞬間にその人はリーダーになってるんです。
皆さんはどうする?
一般的にリーダーや責任者というのは部下や後輩に
「どうやってやらせるか?」
を考えます。
ここで問題です。
↓↓↓
【問題】
チーム全体の課題として
「全員がもっと自主練しなければいけない」
となったとします。
そのとき、皆さんがメンバー全員を動かさなければいけない立場(リーダー)だったらどんな行動をとるのが正解でしょうか?
①〜④の中から選んでください。
①自主練の大切さをメンバーに訴え、メンバーのマインドを変える
②自分が率先して自主練し、その姿をメンバーに見せる
③強制的に自主練時間を設け、練習開始30分前に全員を集合させて自主練させる
④メンバーを誘って一緒に自主練する
答えは決まりましたか?
ここからは答えを決めた人のみ読み進めていただければと。
行動させられなきゃ意味がない
では、僕が考える正解を発表します。
正解は③と④です。
その理由を説明します。
先ほどの問題で大事なのは、
「メンバーが自主練という行動を起こすこと」
です。
つまり、「メンバーが自主練できなかったら失敗」です。
そう考えると、
①と②はリーダーとして三流以下の悪手で、怠慢な対応といえます。
これらはあくまでメンバーのマインドを変えようとしているだけで、肝心の「自主練させる」という行動まで届いていないからです。
メンバーが実際に自主練するところまで責任を持つのがリーダーです。
(ここめちゃくちゃ重要!)
というわけで、リーダーとしてふさわしい行動は③と④が正解です。
③でもいいの?
③と④が正解と言いましたが、本当に③でもいいのかという疑問はあるかもしれません。
でもリーダーの仕事としては正解です。若干パワハラ感が漂いますが…。
多くの人が勘違いしていますが、リーダーの仕事は「メンバーに行動させられたかどうか」がまずは評価されます。
それができた上でのモラルの話です。
行動させられなかったくせにモラルの是非を問うのはそもそも論外なんです。
だから、
まずは
「どうやってやらせるか?」
そして、
「やらせることができた上でそのやらせ方に問題はなかったか?」
という順序で考えることが大切です。
ちなみに③は実話です。(このあと登場します)
一流のやり方
僕が思う一流のリーダーは、
部下や後輩が
「自然と無意識にやっちゃう」
仕組みをデザインします。
#アフォーダンス理論
ダメな例をあげると、
先輩が後輩に対して「やれよ!」「なんでできないの?」みたいなキツイ言葉を浴びせるパターン。これはどこのチームでも見られる光景です。
でも、アフォーダンス的に言えば、それは
「後輩がやれるようにデザインしなかった先輩が悪い」
わけです。
でも、実際は言葉だけで後輩の心を動かしてやらせようとする先輩はとても多い。
最終目的は「後輩に行動させる」ことなのに、
ほとんどの人が
①後輩に言う
②後輩のマインドをつくる
までしかデザインしない。
やるべきは
①後輩に言う
②後輩のマインドをつくる
③後輩が行動を起こす
までの仕組みをデザインする。
※なんなら①②はなくてもいい。③ができればいいなら①②すら不要。それがアフォーダンス。
究極のチーム
究極は、「意識高く頑張って行動させる」のではなく、
「無意識に普通に行動させる」
です。
ちょっと考えてみてほしいんですが、
そもそも「意識高く頑張る」ってなんか矛盾してませんか?
なぜなら、「意識高く」というのは「頑張って」するものじゃないから。
「意識の高い人」というのは、その人自身は自然にやっていてそこまで頑張ってない。
というわけで、最高に意識の高い取り組みとは、「ZONEに入った」「夢中」と言われるような「無意識の取り組み」だと言えます。
そう考えると、個人だけでなく、チームも、
意識高く頑張らなければいけないことを「ストレスなく無意識にやる」
ことができたら最強だと思いませんか?
強いチームの無意識の取り組み
ちなみに、強いチームはこの無意識に行動できるものが多いんです。
たとえば、
切り替えのリスタート、グラボの一歩目の素早い寄り、ハリバック、飛び出し、フライの全力ダッシュ…こんなものは呼吸するかのようにやる。
だから強い。
そしてそれらは「チームの雰囲気」が勝手に創り出した。
「先輩が普通にやってるから同じようにやってるだけ」
これが強いチームの後輩です。
先輩の姿を見て後輩は勝手に覚える。
「先輩が普通にやってるから後輩も無意識にできるようになる」
というアフォーダンスです。
このチームの雰囲気を作っていくのもリーダーの手腕なのかもしれません。
具体的にどうデザインするか?
この「チームの雰囲気」を作ることについて、僕は最初はムリヤリ感があってもいいと思っています。
例をあげます。(これが先程の③の実話)
僕が早稲田のコーチになったときのことです。
そのときに驚いたのが、僕が現役の頃にはなかった「練習前自主練」があったことです。(今もやってるのでしょうか?)
なんと、この練習前自主練ですが、全員が普通に参加してたんです。自主練なのに。
後輩のコーチに話を聞くと、
「2年前からやってて、その頃は強制感があった」
「なんとなくみんな参加しなきゃならなくなった」
とのこと。
僕は
「え?強制自主練なんだよね?なんで今もその文化続いてるの?」
と聞きましたが
「まぁあまり深く考えずそういうもんだと思ってみんなやってます」
とのこと。
これ、怖いですけど面白くもあります。
最初は強制でやらせていた自主練でも、2年後3年後の部員たちは「そういうものだから」といって特にギモンを持たない。でも、普通にゴリゴリと自主練するから当然うまくなる。これは「無意識」に近いです。
他のチームが嫌々やることを無意識にやれてしまってる。
そしてそれは代々受け継がれたチーム文化が生み出したものです。
もしかしたら、そんな取り組みレベルを上げるアフォーダンス(ここではチーム文化)を積み重ねていったからこそ強いチームはいつまでも強いのかもしれません。
そして、逆に取り組みレベル(基準)を落とす世代が生まれるとチームはどんどん弱くなっていきます。残念ながら、どこのチームにも基準を落としてしまう残念な世代はいます。
コーチはそれを見て見ぬ振りをしてはいけません。
ちなみに僕は以前基準が下がってしまったチームをそのままにしてしまったことがあり、今でも鬼後悔しています。一度でも基準を下げてしまうとそこから上げるのはかなり苦労します。少なくとも、最初に優勝した世代と現在の世代では明らかに基準は下がっています。でも、これは僕や優勝世代のメンバーだった人しか感じられません。今の部員にそれを説いても伝わらないんです。だから基準をもう一度上げるというのはとても大変なんです。
リーダーの仕事術
というわけで最後にまとめると、
・他人を動かす瞬間に全員がリーダーとなる
・人を動かすなら、アフォーダンス理論を駆使して「自然とみんながやっちゃう仕組み」をつくること
これが僕が考えるリーダーの仕事です。
ちなみに、ここでつながるのですが、
前回記事にした「クッキングユニット」はまさにこの転用です。
これからもこの視点で取り組みを考えるとチームが強くなる予感がします。
今回は以上ですー!
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シンプルな栄養学をもとにした新たな活動②
岩手大新ユニット『クッキングユニット』
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今回は、前回の続きです。
「ロケット栄養学をもとにした新たなユニット活動」というテーマでお話しします。
クッキングユニット創設
岩手大ではユニット活動というものを行っています。
ユニット活動とは、ラクロスのプレーとは別の「チーム運営に関わる活動」だと思ってください。詳しくは以下に書いています。
ちなみに、これまで様々なユニットを作ってきましたが、なくなったユニットも多数あります。
たとえば、マスクユニットはマスク作り終えたので解体しましたし、一番のお気に入りだったグルメユニットも方向性がわからなくなって迷走した結果なくなりました。
このように、ユニット活動は続かないなと思ったらすぐに解体するようにしています。やり続けることにはこだわっていません。
たくさんいろんなユニットを生み出しながら、いいものが見つかるように実験している感じです。
そんな中で生まれた新しいユニットが
「クッキングユニット」
です。(現在のメンバーは僕を含めて4人)
名前だけ聞くと、先程のグルメユニットの後継的な感じですが、活動内容はまるで違います。
クッキングユニットの活動内容
クッキングユニットの活動は、
「食材調達して調理して練習直後にみんなで食べる」
というシンプルなものです。
大事なのは、「練習直後に」という部分です。
ここで食事を挟むことで、朝6時〜昼12時までの6時間の間に3回食事ができるので、ロケット栄養学的に言えば筋肉や骨まで効率よく栄養が届きます。
なぜクッキングユニットを作ったか?
クッキングユニットを作った理由は
「部員たちのカラダづくりをするため」
です。
実はこれまでの岩手大の選手たちは朝と昼しかメシを食っていませんでした。
プロテインを飲む選手もいましたが、プロテインでは栄養的に色々足りません。
(プロテインに頼らないカラダ作りはめちゃくちゃ大事です)
前回の栄養学の話からもわかるように、カラダをデカくしたり強くしたかったら、トレーニングと同じくらい「食べる」ことにこだわるべきで、その上で
「何を食べるか」ではなく「いつ食べるか」
こそが重要。
だいたい、朝6時〜昼12時までの6時間の間に3回食事ができれば筋肉まで効率よく栄養が届くのですが、朝昼の2回だとどちらも内臓までしか栄養が届きません。
つまり、岩手大の選手たちはアスリートとしては栄養不足だったんです。
ちなみに、この状況については10年前からずっとこの調子で、間食の重要性を毎年講義していましたが、行動まで徹底させることができませんでした。
結局、栄養学講義の内容は忘れられ、意識の高い選手は間食を用意するも徐々に面倒くさがりプロテインだけで間食が終わる。そしてそのプロテインも実は非効率…
そんな状況が続いていたんです。
クッキングユニットはそんな状況を打破するための取り組みです。
どうせ間食を持ってこなくなるのなら、
「料理を作って食わせてしまえ!」
という強制補食です。笑
カッコよく言うと、
選手たちが間食する仕組みをデザインした
といったところでしょうか。
意識の高い選手は食に対してもこだわります。部として間食を用意しなくても準備してきます。
でも、そんな選手ばかりではありません。
どちらかというと後者のほうが多いです。
(地方弱小校ならなおさら)
だったら、意識の高い選手がやっている行動をやれてしまうようにデザインしてあげれば良いだけです。
意識を変えることが目的ではなく、間食させることが目的なので。
このあたりの考え方についてはまた次回熱くお話ししたいと思います。笑
どんな料理を作っているか?
スポーツマンの間食にふさわしい料理は何かと考えたとき、条件としては以下が挙げられました。
・タンパク質豊富
・炭水化物もそれなりにある
・簡単に作れる
・コストが安い
この中で特に重視したのが「簡単に作れる」です。
手の込んだ料理では作る側が長続きしません。(選手の人数分用意しなければいけないし)
そこで思い立ったのが
「炊飯器レシピ」
です。
これは、炊飯器に食材をブチ込んで炊けば完成するというシンプルな調理法です。
参考にしたのが、
「沼」で有名なシャイニー薊さんの動画。
この動画は一緒にコーチをやってるたかまさからの紹介で知ったのですが、僕のイメージしたものを「これですね!」と即座に具現化する彼の能力はめちゃめちゃすごいなといつも思います。
とはいえ、この動画を見ていただければわかるのですが、一発目から沼を作ると選手がびっくりするだろうなと思ったので、最初は見た目もそこそこの美味しそうなやつを作ろうと動きました。
そして、ここからはもはや恒例の失敗談です。
今回の失敗談は3つあります。。
失敗談①
料理を作る前に、まずはメインとなる炊飯器を買おうと動きました。
選手の人数を考え、とにかくデカイ炊飯器を買ってくれと部員にお願いし、買ってきたのは
「業務用3.5升」
つまり35合サイズです。
しかも格安の1万円!
これは良いものを買ったねと炊飯器を見てみたら、
「保温専用」
の文字が。。
食材があったか〜くなるだけでした。
その後2.5升のちゃんと炊飯機能のあるやつ(3万円)を買いました。
現在、保温専用でもなにかに使えないか考え中です。。
失敗談②
沼だとゲ◯っぽいので、
最初の料理は見た目も良さげな「炊き込み親子丼」を作りました。
ところが、この25合炊きの炊飯器で作ろうとすると、水の量が難しく、結果的にびちゃびちゃの炊き込みご飯に…。
味はいいけど食感最悪ということで不人気でした。
この失敗から、米を使わない(水分量に気を使わない)料理にすることを決意。
その後はタンパク質豊富なカレールーや、肉じゃが、鶏肉スープなどを作っています。
失敗談③
最初はグラウンド横の体育館の更衣室で炊飯器を使っていました。
すると、更衣室から肉じゃがの良い香りが立ち込め、大学内でちょっとした騒ぎに。
その後、
「体育館での料理は禁止」
と大学側から注意をくらいました。
大学側も初めて注意する内容だったと思います…
結局いまは大学に一番近い部員の家で調理して、選手それぞれが持ってきたタッパーにつめて練習後にまとめて持ってくるというスタイルに変更しました。
行動をデザインする
色々な失敗がありつつ動き出したクッキングユニットですが、今は順調稼働しています。
これまで栄養学講座や意識改革に取り組んできましたが、そもそものことを考えれば、
「間食させられればいい」
「行動をデザインしてあげればいい」
わけで、なんで頑張って選手のメンタルにばかりアプローチしていたんだろうと今は思っています。
「行動をデザインする」
というのは今回の間食に限らず応用が効きそうです。
ついでに言うと、この「行動をデザインする」ところにチーム強化の根っこがあるような気もしています。
このあたりの話はまた次回書きたいと思います。
今回は以上ですー!
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シンプルな栄養学をもとにした新たな活動①
「何を食べるか」ではなく「いつ食べるか」
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今回は、「何を食べるか」ではなく「いつ食べるか」というテーマでお話しします。
シンプルな栄養学
大学時代、僕は「スポーツ栄養学」のゼミに所属していました。
もともと栄養学に興味があったので、ゼミは「栄養学一択」という形で分野は迷わず決まったのですが、実際にゼミを選ぶときにちょっと困ったことがありました。
それが、栄養学のゼミが2つあるということ。。
これってゼミあるあるだと思うのですが、
「似たようなゼミが複数あるから結局ゼミを選ぶポイントは先生の人気投票」
ってやつです。
というわけで僕が大学のときの栄養学の先生たちは以下のような感じ。
エントリーNo.1
H先生
・栄養学の理論とか栄養成分を細かく突き詰めていくタイプ
・ちっちゃかわいいおじいちゃん
・女子ウケ◯
エントリーNo.2
S先生
・破天荒な感じで、理論というより感覚的な感じで栄養学を捉えるタイプ
・デブに厳しいおじいちゃん
・そっけない感じ
ということで完全に別タイプ。
結局、僕は成分とか構造とか化学的なことをごちゃごちゃ考えたくなかったので、破天荒かつ感覚的なS先生を選びました。
そして、当然といえば当然かもしれませんが、同じゼミを選んだメンバーもだいたいみんな似たような感じで、あんまり物事を深く考え込まないテキトーなタイプが多かったように感じます笑
でも、後で知ったのですが、S先生は「カロリーメイト」とか「エネルゲン」を作ったすごい先生だったんです。
一番の衝撃
S先生の授業を聞いていた中で最も衝撃だった話は「ロケット栄養学」という理論です。
これがどういうものかというと、
「食事の栄養をダイレクトに筋肉や骨に届ける」
というものです。
これを聞くと多くの人は「?」となるのですが、
そもそも食事の栄養というのはカラダにまんべんなく届くものではなく、
「届け先の優先順位」
があるんです。
例をあげます。
①朝6時の朝食
②昼12時の昼食
③夜6時の夕食
この3つの食事をしたとして、これらの栄養の多くはカラダのどの部分に使われるでしょうか?
答えは
①→内蔵
②→内蔵
③→内蔵
です。
つまり、人のカラダは、”生きるため”に「臓器に先に栄養を届ける構造」になっているということです。
なので、いくら朝昼晩の食事でタンパク質豊富なメシを食っても、そのほとんどは臓器の栄養となっていて、筋肉や骨まで十分に届いていないということになります。
筋肉をつけたかったら
通常の朝昼晩の3食では内蔵にばかり届いてしまう食事の栄養ですが、この内臓をすっ飛ばして「ダイレクトに筋肉や骨に届ける」方法があるんです。
それが「ロケット栄養学」です。
勘のいい人ならわかると思いますが、この方法とは
「①〜③の3食の間に栄養をとる」
つまり
「間食をとる」
という方法です。
この間食でとった栄養は、実はそのままダイレクトに筋肉や骨といった部分に栄養を届けることがわかっています。
原理としてはこうです。
朝食をとる
↓
内蔵に栄養が届く
↓
間食をとる
↓
栄養は内蔵に一旦向かうが、内臓はすでに栄養満タンだから筋肉や骨に栄養が届けられる
↓
昼食をとる
↓
内蔵の栄養が減ってきたから内蔵に使われる
↓
間食をとる
↓
内蔵は栄養満タンだから筋肉や骨に届く
・
・
・
という感じ。
この「間食をすることで効率よくカラダが作られる」という原理は意外と知られていません。
多くの人が3食の食事量や食事内容にこだわって頑張っていますが、そんなものは無理して食べるものではないんです。そして、たくさん食べたからと言って全部吸収されるわけでもない(1回の食事で吸収される栄養は上限がある)
食トレと称してバカみたいにご飯を食べてる高校球児がいますが、残念ながらムダな努力、ムダなお米です。
朝昼晩の食事をちょっと減らして、減らした分を間食にあてたほうがカラダ作りには効果的というわけです。
ちなみに、これは筋肉に限ったことではなく、脂肪についても同様です。
太りやすい人のほとんどは「間食」によって太っています。
実は、3食だけではそう簡単に太らないんです。
糖と脂質を多く含んだものを間食として食べることで、ダイレクトにカラダの脂肪に栄養が届いているから太るんです。
カロリーメイトって
S先生はこのロケット栄養学をもとにダイエットやカラダづくりを考えていました。
そしてそんな先生だからこそカロリーメイトは作られました。
ここまで話すとつながるのですが、
実はカロリーメイトというのは
「アスリートの間食」
のための商品なんです。
「アスリートには間食が絶対に必要!」
ということから生まれた商品なのですが、いつからか栄養食品的な位置づけになってしまいました。その結果、「アスリートの間食」という大切な考え方が薄れてしまっています。
※念の為に言っときますが、僕は大塚製薬の回し者ではありません
というか、カロリーメイトを調べてたらふるさと納税の返礼品にもなっていたのは驚きました笑
(徳島県と何の関わりがあるのでしょう…?)
「何を食べるか」は重要ではない
最近はヴィーガン食や炭水化物の量を減らす食事とかいろんな栄養知識がはびこっています。
でも、それは「人によって向き不向き」があります。
言ってしまえば、それらは「趣向」「アレルギー」「DNA」絡みの話にもなってくるので万人に当てはまるわけではないんです。
だから、試してみて自分に合ってると思うならやればいいし、なんか違うなと思ったらやめていいんです。そこまでこだわるものではありません。
でも、
「食べるタイミングが及ぼすカラダへの影響」
は万人共通といってもいいカラダの原理です。
これは知っておきたい知識だし、アスリートならこだわるべきです。
指導者としてどうするか?
さて、ここまではただの知識なので、指導者的にはこれをどう活かすかということを考えなければいけません。
僕自身、この知識をもとにやってきたのは以下のことです。
「知識を伝えて部員たちにしっかり理解してもらう」
…ちなみに、これはめちゃめちゃスベりました笑
ここからは僕の失敗談です。
もし同じように自分の知識を部員たちに伝えたい、みたいなことを考えている人がいたらお気をつけください。
この栄養学の知識を部員たちに伝えたいと思った僕は、
大学のミーティングルームでこのロケット栄養学の原理を伝える栄養学講座を行いました。
するとどうなったかと言うと、3分の1くらいの部員は寝てましたw
でも、よく考えると当たり前で、当時はインスリンの作用とかタンパク質が何グラムとか化学的な細かい部分も話しちゃったので、興味ない人にはキツイ時間なわけです。しかも練習&メシ終わりのミーティング。寝る準備は整っています。
この経験から僕が学んだのは、
「小さい子供でもわかるように超シンプルに説明すること」
です。
今回の場合、
「やっぱ生きるためには内蔵重要だよね。だから栄養はまずそっちに行くんだよ。それが満たされたあとの栄養が筋肉とか骨に行くの。だから間食すべきなんだよ」
で良かったわけです。
1つ目の失敗は以上です。
そして、それとは別にもうひとつ失敗したことがありました。笑
それが何かというと、
「講義をしたのに、間食でカラダづくりをする部員はほとんどいなかった」
ということです。
結局、三日坊主なんです。そしてそのうち知識もフェードアウトする。
これでは講義をした意味がありません。
というわけで、この2つの失敗を活かした新しいプロジェクトを今季スタートさせました。
・
・
・
次回に続く。。
というわけで、今回は以上ですー!
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チームスタッフの仕事は選手のサポートじゃない
スタッフのあるべき姿
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さて、今回は『チームスタッフの仕事』というテーマでお話します。
チームスタッフとは
大学のラクロス部のチームスタッフといえば、マネージャー、トレーナーといった役職が一般的です。
これまでの岩手大の弱いところとして、
「スタッフが高校のマネージャーレベル」
というのがありました。
どういうことかと言うと、
水くみ、タイムキーパー、球ひろい、ビデオ撮影、用具準備…
このような、「誰でもできる仕事しかしてこなかった」ということです。
(全国すべてのチームスタッフを敵に回すような言い方なのは重々承知していますが、誤解を恐れず言わせていただきます)
実際に僕がグループLINEで送った内容を抜粋すると、
↓↓↓
大学の部活動のマネージャーは水くみ、笛吹、タイムキーパー等のいわゆる「高校マネージャー」の仕事はそこまで重要ではありません。
メインは、
「運営」そして「選手を育てる」ために施策を考えて実行すること
です。
つまり、「もしドラ」のような管理&監督&マネジメントという意味での「マネージャー」としての仕事が求められています。(トレーナーも同様です)
監督コーチと同じだと考えてください。
どうすれば良い練習ができるか?
どうすれば選手が劇的に伸びるか?
どうすればチームが強くなるか?
親が子どもをしつけるかのように考えて実践してください。
チームを勝たせる、選手を伸ばすのはスタッフの仕事です。選手のサポートではなく、選手を「育てる」のが大学の部活動のスタッフです。
食事、栄養、コンディション調整、トレーニング、勉強…
自分の子どもを世話するとなったらたくさん気にかけていろんなことをしてあげるはずです。それをしてあげてほしいんです。
何をするかは自由です。みんなの柔軟な発想でいろんな取り組みをしてみてください。ちゃんと「やる理由」を説明できれば何をやってもいいです!
↑↑↑
これが僕がスタッフに求める仕事・役割です。
シフト制は悪
ちなみに、高校マネージャーの仕事しかしないスタッフばかりだと、スタッフの人数が増えたときにいろいろ問題が発生します。
具体的には以下のような感じです。
スタッフの人数が増えたから一人一人の仕事が減る
↓
練習参加をシフト制にしよう
実はこれ、かなり深刻な問題です。
こうなったときにまず最初に起きるのが、スタッフの退部です。
「スタッフの人数が多くてやることもないし、私がいなくても回るだろう」
「私は部に必要とされてないかもしれない」
そんな感情が生まれやすくなり、退部につながります。
メンタルの強いスタッフしか残りません。
さらに、シフト制にすると練習の参加率が減ります。
これによって
「なんで選手は遅刻欠席まで厳しく管理されて週5できっちり練習してるのにスタッフはシフト制なんだよ」
という不満が選手側から生まれます。
もっと言うと、
「おれたちが必死に練習してるときに練習に来てないスタッフは何をしてるんだよ」
という疑いの嫌な感情も芽生えます。
また、スタッフ自身も部への愛情が薄れていきます。部のみんなと一緒に過ごす時間が減るので、お互いの気持ちが通じにくくなります。
余談ですが、これは指導者も一緒です。
練習参加が減るとどうしても信用が減ります。
たとえ仕事が理由で参加できないとしても、仕事をしたことのない学生にはその状況がわかりません。なんでコーチは来ないの?という感情が出てしまってもしょうがないことです。
というわけで、シフト制は一見効率的ですが、実はとてもキケンなんです。
たどり着く先は、スタッフが退部していってちょうどいい人数に淘汰されていく未来しかありません。
スタッフ2.0
岩手大ではこうならないようにするために
スタッフの仕事・役割を増やす
ことを始めています。
具体的に言うと、
分析(アナライジング)、トレーナー、リハビリ、審判、SNS広報…
そんな役職(ユニット)をつくることでスタッフの仕事と役割を増やしています。
でも、正直まだまだ足りません。
役職の数としても足りないですが、一番足りないのは
チームの誰もが認める活躍ができていない
ということです。
「あいつはこんなに頑張ってくれているのか!」
「こんなことまでしてくれてるんだ!」
チームのみんながそう思ってくれるように
チームに向けて自分をアピール
するのができていません。
この発信は意外に大事です。
東北人は自分アピールが苦手と言われています。たしかにそれは否めません。自分をグイグイ押し売りしていくようなタイプはけっこう嫌がられます。でも、そんな県民性や性格を盾にして「おとなしい」を売りにしていては信用を獲得できません。つまり、選手たちからナメられるんです。
スタッフはアイドルやマスコット的存在ではダメなんです。
「お前がいなきゃダメなんだ」と思わせるくらいじゃないといけません。
スタッフの仕事は「誰がやっても同じ、誰でもできる仕事」なんて思われるのは悲しすぎます。せっかく一緒に頑張ってるんだから。
「私じゃないとつくれない価値」を発見し、実行し、発信する。
そんなスタッフが僕の理想です。
今回は以上ですー!
次回は「栄養学とカラダ作り」というテーマでお話ししたいと思います。
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【日本ラクロス界を驚かす1年生育成への挑戦③】見えてきた光明
基礎を疑う
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さて、今回は『1年生育成の新たな形』というテーマでお話します。
先に言うと、僕はこの新たな育成の形にめちゃめちゃ可能性を感じています!
とりあえずいろいろやってみて続けているもの&変更したもの
1年生への本格指導から約2ヶ月が経過しました。
今シーズンはとにかく様々な練習施策を試しながら1年生の成長を見守っています。
↓↓どんな施策を試しているかは前回までの記事で書きました↓↓
いろいろ試行錯誤してやってはいますが、これらの取り組みで続いていることとしては
「練習メニューの公開」
です。
これはTwitterとInstagramで毎日1つ練習メニューを公開しているものですが、とりあえずやっているメニューはすべて公開しています。
現在70個のメニューを公開していて、今後は少なくとも100メニューは考案・公開する予定です。
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あとは岩手大1年生のYou Tubeチャンネルも継続中です。
以前はダダ流しで編集もせずアップしていましたが、現在はちょっと内容を変更して、Vlogみたいな感じで1日の練習を10〜20分程度の動画にまとめています。こちらは岩手大の分析ユニットに動画編集をやってもらってます。(イイ仕事してくれます)
ちなみに、これらの動画は僕の本気の指導風景も撮ってもらっていて、練習メニューのポイントも映り込んでいます。ありがたいことに自分の振り返りにもなっています。
新たに取り組み始めたもの
前回の記事では紹介してないのですが、新たに取り組み始めた育成方法が2つあります。 これが今回のメインの内容で、僕がビンビンに可能性を感じているものです。
それが以下の2つ。
①1年生が自分たちで練習メニューを作る
②リープフロッグ
です。
ここからはそれぞれについて解説していきます。
①1年生が自分たちで練習メニューを作る
これはタイトルの通りで、岩手大の1年生は現在
自分たちで練習メニューを考え、自分たちで練習を実施
しています。
先輩やコーチからメニューを提示されてそれをそのまま実践する、ということはしていません。
(ただし、僕がいるときは必ず1メニューだけ僕の考案したメニューをやるようにはしています)
これによる効果は言うまでもないですが、自主性がつきます。
そして、練習の意味を考えるようになります。
つまり、
「何のためにその練習をするのか?」
「この練習が何に活きるのか?」
を考えながら練習するのでコナシになりにくい。
さらに言えば、彼ら彼女らはラクロスに完全に染まっていないので、意外な視点で練習メニューを考案してくれる…かもしれません。
(今はまだまだ既存メニューが多いです。本当はこれまでにない意外な練習や、綿密に計算されたメニューを積極的に作って欲しいのですが。。今後に期待ですね)
ちなみに「彼女ら」という言葉をつかってるのは、この練習メニューは選手だけではなくスタッフ陣も一緒になって考えているからです。
これは僕自身とってもこだわっていることでもあります。
②リープフロッグ
おまたせしました。
ここからが今シーズンの1年生育成の挑戦で最も可能性を感じている話です。
結論から言うと、
基礎をすっ飛ばして応用スキル(スーパープレイ)中心の練習をする
という育成方法です。
これによってリープフロッグが期待できるんです。
このリープフロッグこそ僕が実践してきた1年生育成の挑戦の根幹となる考え方です。
今まではイメージばかりでうまく言葉に表現できなかったのですが、一緒にコーチをしてくれている敬雅(たかまさ)のおかげでようやく言語化でき、ブログに書くことができました。
(もちろん、この育成方法で1年生が飛躍的に成長しているからこそ書ける内容でもあります。1年生のみんなありがとう!)
リープフロッグ現象とは…
「leap(リープ)」は「跳ぶ」、「frog(フロッグ)」はカエル。二つの単語を合わせた「leapfrog(リープフロッグ)」は、そのまま「カエル跳び」という意味になります。
この「リープフロッグ現象」はビジネス用語で、
道路、電気などの基礎インフラが整っていない地域が、最先端技術の導入により一気に発展すること
を指します。
例としてあげられるのが、アフリカの物流です。
現在、アフリカのルワンダでは輸送用血液や医薬品といった人命救助のための物資がドローンを使ってガンガン運ばれているそうです。
これ、日本やアメリカなどの先進国ではそうはいきません。なぜならドローンで荷物を運ぼうとしても安全の問題や市や県の許可といった法規制の問題があるからです。
結局これが障壁となってしまい、技術はあるのに実現できず、今もなお既存の物流(宅配便)に頼ってしまっている状態です。
アフリカの最先端ドローン物流は、インフラが整ってないからこそあっさり社会実装されたというわけですね。
ラクロスでもリープフロッグ現象を起こす
これまでの先進国が歩んできた道のり、たとえば農業→軽工業→重工業→サービス業といった段階的な発展を経ずに、いきなりICTを使った先端テクノロジーでイノベーションを起こし、ダイナミックに発展する。
このような革命的発展をラクロスでも起こせないか?
というのが今シーズン岩手大が取り組んでいる1年生育成の挑戦です。
具体的なメニューについてはTwitterやInstagramで公開していますが、
片手中心のプレーや海外のスーパープレーなど、世間的には応用と言われているスキルを最初から練習しています。
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https://linktr.ee/yoichilax2044
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1年生はそもそもラクロスを全く知らない白紙の状態です。
だからこそこのような練習を積極的に取り入れることで、これまでとは違う別世界に飛んだような上達を見せてくれています。たとえば、片手ビハインドはできるのに利き手じゃない方の普通のパスができないなんていう1年生もいます。
これが今シーズンの岩手大リープフロッグ世代です!笑
そもそもラクロスの基礎ってなにか?
この育成方法にたどり着くまで、僕はずっと
「ラクロスの基礎ってなんだろう?」
と考えていました。
ラクロスの基礎というものをひたすら疑っていたんです。
たとえば、
縦に振る、ボックスに投げる、両手で持つ…
これらはよく言われる基礎です。
でもこれって本当に基礎なんでしょうか?
そもそもラクロスのスキルって完成しているんでしょうか?
完成しているなら基礎はあるかもしれませんが、ラクロスはまだまだ発展途上のスポーツです。
だから、
「基礎という概念をつくるべきではない」
と僕は結論を出しました。
それが基礎だと教え込まれた選手たちは、インフラがしっかり整った先進国のように、ガチガチの規制から抜け出せず、最先端のスキルを駆使できないかもしれません。
さらに言えば、基礎(と言われているもの)を教えるのは簡単です。
それは教える側の僕もできることなので。
でも、それで異次元の選手ができるかはちょっとギモンです。
僕の個人的な欲求ですが、優等生は育てたくないんです。
僕は「ラクロスの概念を変えてしまうような異次元の選手(チーム)」を育てたい。
今シーズン取り組んでいるのはそのための1年生育成の挑戦です。
1年生だからこそできる、岩手だからこそできる、そして…
「基礎を疑い、最先端のスキルを最初から取り入れてリープフロッグを狙う」
このような育成方法は1年生だからこそできるものです。
さらに言えば、岩手大だからこそできるものです。
もし僕が早稲田のような強豪校でコーチをしていたら同じような挑戦はできないと思います。確実に成果の出る方法で教えなければいけない伝統というプレッシャーがあるからです。
さらに、このリープフロッグを「チームとしても起こしたい」という場合も同様です。
もし、岩手大が部員数も多く練習環境に恵まれていたら、現在主流の戦術で戦って確実な勝利を目指します。でも岩手大はそんなチームではありません。
岩手大はリスクと挑戦を背負わない限り絶対に勝てないニッチなチームです。
最後に、日本ラクロスはどうでしょうか?
アメリカ、カナダというラクロス先進国を超えていこうとするのであれば、リープフロッグは狙うべきです。アメリカやカナダができない最先端のスキル、戦術…それを見つけて取り入れて育成することができれば、まったく違う土俵に持ち込んで圧倒できるかもしれません。
世界から見たら日本は十分ニッチなチームです。であれば、アメリカやカナダのやり方、考え方を参考にして育成、強化してる場合じゃありません。
日本独自の育成、日本独自の戦術、日本独自の選手、日本独自の能力…そんなメイド・イン・ジャパンを創り出して世界と戦うほうが絶対オモシロイです。
岩手大はこれからも他チームがやらないことに挑戦していきます。
ときにはリスクしかないかもしれませんが、もしかしたらその中からラクロスの概念をひっくり返すイノベーションが生まれるかもしれません。
岩手から日本ラクロスの未来へのリープフロッグを。
そんな「RAVENS MODEL」を創り出せるよう取り組んでいきます!
今回は以上ですー!
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