クロスの調整方法
前回はクロスの編み方を紹介しました。
今回はクロスの調整方法を紹介します。
大きな結論を言うと、クロスの調整で考えるべきは
レースの調整
だけです。
もしレースを調整してもなんだかしっくりこない場合は、サイドやクロストップの編み方に問題があると思ってください。
※ちなみに、メッシュの深さについてはルールギリギリの深さが基本です。浅すぎても深すぎてもいけません。使っているうちに深くなってしまいますが、深くなりすぎたら調整してください。深さについては下の写真の赤マル部分をきつくしたり、位置を変えたりすることで調整できます。
話は戻りまして、レースの調整はさらに2段階で考えます。
その2段階とは
・パス調整
・シュート調整
です。
つまり、パスの強さの投げ感とシュートの強さの投げ感の2つをチェックして調整します。
それでは、順を追って調整方法を紹介します。
パス調整
①レースをユルく付ける
以下の写真を見てください。
上記の3本のレースを可能な限りユルく取り付けます。
その上で通常のパスの強さでボールを投げます。
エイッ(っ'-')╮===⚪︎
→もっと抜けた方がいいと思ったら②へ
→もっと引っかかったほうがいいと思ったら③へ
→この感覚は悪くないと思ったらシュートの調整に移ります。
②レースを全部外します
レース3本を全部外しちゃってください。
その上でボールを投げます。
エイッ(っ'-')╮===⚪︎
→「もっと抜けた方がいい」と思ったら根本的に僕の編み方には合っていないので別の編み方を試してください。。
→「もっと引っかかった方がいい」と思ったら④へ
③上2本のレースを少し強く編む
上2本のレースを少し強く編みます。キツキツにしてはいけません。気持ち強くです。
その際、上>下の強さで編んでください。
下の方が上より弱く編む、これ重要です!
そしてボールを投げます。
エイッ(っ'-')╮===⚪︎
→「もっと抜けた方がいい」と思ったらレースを緩めてください。それでもダメならまた強めに編む。これを何度か繰り返し、ちょうどいい感じになったらシュートの調整に移ります。どうもしっくりこなければ④へ
→「もっと引っかかった方がいい」と思ったらレースを強めに編んでください。それでもダメならまた緩く。これを何度か繰り返し、ちょうどいい感じになったらシュートの調整に移ります。
④上2本のレースだけ付ける
パウエルを付けない方法です。ソフトメッシュが普及してからはこのスタイルが多くなりました。
その上で投げます。
エイッ(っ'-')╮===⚪︎
→上2本のレースの強さを色々変えて何度も試してください。いい感じになったらシュートの調整に移ります。
→イマイチしっくりこない場合は、レースをどちらか1本にしたり、どちらも太いレースを使ったりしてみてください。いい感じになったらシュートの調整に移ります。
シュートの調整
MAXシュートの強さで投げる
続いてシュートの強さで投げてみます。
エイッ(っ'-')╮===⚪︎
→もっと抜けた方がいいと思ったらレースを緩めるもしくはどれかレースを取り外すもしくはメッシュの深さを浅くしてください。
※メッシュの深さはルールギリギリが基本です。浅いほどキープが悪くなります。
→もっと引っかかったほうがいいと思ったらレースを取り付けたり、レースをきつくします。
※レースをきつくする際は上>下の強さです。
基本的な調整は以上です。
あとは使っているうちにちょっとずつ変化していくので、その都度レースを調整して対応してください。
ちなみに、初回の調整でよくあるパターンとしては「パスはよくてもシュートが抜ける」だと思います。
こうなった場合、レースの調整でバランスをとる必要があります。このバランスをパス重視で合わせるかシュート重視で合わせるかは個人の判断になりますが、僕はシュート重視で合わせたほうがいいと思います。
プレーヤーである以上、ゴールを奪うという意識を忘れてはならないと思うからです。シュートを打てないプレーヤーは試合で活躍するのはなかなか難しいです。
自分が指導する選手はパスよりシュートにこだわる選手であってほしいと思っています。
*1:ちなみに「パウエル」というのはラクロス界の有名な選手の名前が由来です。ご存知でしたか?僕が現役の頃のスター選手と言えばRob PannelでもPaul RabilでもなくMike Powellでした。確か3人くらい兄弟いるみたいで全員スタープレーヤーでした。