ラクロス部でのポジション、役割、仕事とは?
ハードよりソフト
こんばんは、岩手大学HCの佐藤陽一です。
猛威をふるっているコロナウイルス、ついに残るは岩手だけになりました。
岩手はいまだにコロナ感染者の報告が出ていません。検査していない人が少ないだけ?という指摘もありますが、とにもかくにも県内感染者第1号を身近で出さないように対策はしっかりやっていこうと思っています。それにしても未だに感染者ゼロという数字は目立ちすぎますね。ここまで来ると怖さしかありません。
何が怖いかというと、
多分、感染者がこのままゼロということはあり得なくて、そのうち「県内感染者第1号」みたいなニュースが出ると思うんです。そうなったら徹底的に感染者の身辺情報がニュースやネットでさらされます。最後の県だからこそ尚更。
そして、田舎あるあるとして、
「〇〇さんところの息子が感染した」
「〇〇さんの娘がこのタイミングで東京から帰省してきた」
みたいな悪いウワサは一瞬で広まります。
コミュニティが狭いだけにその情報の"濃さ"は恐ろしいです。個人情報なんて一瞬でさらされます。
そうなれば確実に「村八分」にあいます。
ちなみに、先日のニュースでは東京から岩手県に帰省してきた大学生がインタビューを受けてましたが、相当なひんしゅくを受けてネットでは苗字までさらされてました。。
その大学生の危機感のなさは擁護できないのですが、それよりも感染の危険なところに取材で突っ込んで、「注意喚起」と言う名の風評被害を個人に与えるマスコミもすげーなと思いました…
それがスクープなんですかね?どういう気持ちでその取材をするんでしょう?マイクを長ーく持って近づいてインタビューまでしなきゃいけない事案なんですかね?高速バスの取材という「テイ」でしたが、間違いなく危機感のない帰省者たちに対して鉄槌を下しにきてるなと思うニュース内容でした。
なんかもうよくわかりません。。
でも、もし自分の仲間が感染者第1号としてさらされ、傷つけられるようなことがあったら、僕は多分マスコミやそれを拡散した人たちを恨んでしまうと思うんです。
感染症法(?)のために感染者情報は公表する義務があるとはいえ、それにより受けなくていい風評被害を受けてしまったら、むやみにさらした人たち全員の証拠をおさえて後で戦うかもしれません。
…これって全然良い循環を生みませんよね。
批判や恨みのぶつけ合いは本当に嫌な世界です。
と、時事ネタに触れて色々書いてたら止まらなくなりそうだったので、ここで心機一転!
ラクロス部の話に移ります。
今日は、「ラクロス部内で役割を持っているか?」というテーマでお話ししたいと思います。
自己分析からの個人面談
以前の記事で「部員達に自己分析やらせてみた」というのを書きました。
この自己分析はかなりキツかったと思いますが、部員達はみな頑張ってくれました。そもそも1000個の質問に答えるというエグい内容なので、僕は全部できずに脱落するメンバーが半分は出てくると思っていたのですが、できなかったのは2,3人だけ。岩手大学は愚直に頑張るメンバーが多くて感心しました。
さて、この自己分析ですが、多分これをちゃんとやれないと就活とかその他もろもろの活動はうまくいきません。自分の人生の軸をはっきりできていないと行動に迷うからです。そしてこの軸と言うのは部活においても重要です。
HC兼GMである僕の役割は、この自己分析で見えてきた部員達の「自分」というものに対して、「どういう役割、価値、意味を与えてあげるか」ということだと思っています。(哲学チックになってきてこれだけでは意味がわからないですが、ここから頑張って僕の思いをわかりやすく伝えたいと思います)
とその前に、自己分析の後に岩手大学では何をやったかという紹介をしたいと思います。
個人面談
自己分析をしてもらった後は、個人面談を実施しました(コロナの影響もあってまだ途中ですが…)
僕と部員の1対1の個人面談です。だいたい一人30分くらいでしょうか。
内容は、自己分析1000問ノック(メモの魔力 The Magic of Memo (NewsPicks Book) [ 前田裕二 ])を見ての感想や「自分がどんなことをするときにイキイキ、ワクワクできるか」ということを聞き取りしています。
その上で以下の質問を一番最後に投げかけています。
↓↓↓
「自分は〇〇な性格で、〇〇なときに幸せを感じやすい。だからラクロス部という環境を利用して〇〇をやれば楽しくなりそうだ」
上記の〇〇を埋めて自分という人間を回答してください。(文章に合わせる必要はありません)
↑↑↑
これが僕が聞きたい一番大事な質問です。
意図としては、
ラクロス部という環境で自分の価値を作ってほしい
というのがあります。
もちろん、その価値はプレー面でもいいのですが、プレー以外にもそれが現れてくるとなお良いと思っています。
僕からのお願い
上記の内容で進めている個人面談ですが、その際部員全員にお願いしていることがあります。
それが、
①今ある役職をさらに細分化して新たな担当(ユニット)を作ること
(例えばトレーナーを細分化して「リハビリ班」と「フィジカルトレーニング班」に分けるとか)
②これまでにない新しい担当職を作ること
(分析や特殊戦術、SNSマーケ、web、プログラミング、広報、写真などなど…)
この2つです。
これらの目的は
個の特化
です。
具体例を挙げます。
例えば、トレーナーがAさんとBさん2人いたとして、その2人は
A「フィジカルトレーニングに関わる仕事は楽しくて前向きに取り組める」タイプ
B「怪我人のケア、リハビリのサポートに力を注ぎたい」タイプ
とします。
(これはもちろん自己分析で明らかになった個人の特徴です)
このとき、一般的なトレーナーであれば、怪我人のサポートもフィジカルのサポートもある程度できるように「ゼネラリスト」を目指して取り組むところを、
Aは「フィジカルトレーニングに関わる部分は強くコミットして、リハビリ等は少な目に」
Bは「リハビリ系を強めで、トレーニング系は別のトレーナに任せる」
みたいな感じで、トレーナーという仕事の中でもより専門性を高めて「スペシャリスト」を目指すということです。
なぜこのようなことをするのかと言うと、自己分析で「自分の特徴(例えば、こんなときに自分はイキイキしている、頑張れる、みたいな)」が見つけられたとしても、自己分析しただけではそれを「強み」まで昇華できないと思ったからです。
「強み」というのは、経験の裏打ちがあって初めて作られます。
例えば、いくら「自分は我慢強い」とアピールしたとしても、「じゃあその理由は?」と尋ねられたときにエピソード(経験)がないと説得力がありません。語れるエピソードがあるから強みになるんです。
その強みを作るための活動として、個に特化した役割を作ってほしいというわけです。
目指す姿
僕は、この自己分析~個人面談の過程で、部員達に
自分の特徴を知る⇒その特徴を強みにする
というのをやってほしいと思っています。
そのためには最後に書いたように、
「個人の役割を設定」
することです。
自分が頑張れるポイントで、それを活かす役割を与える(作る)ことで、前向きに取り組んでもらえることを期待しています。
ちなみに、その役割はすでに動き始めているものもあります。
ひとつ紹介すると、「翻訳ユニット」というチームが部内にできました。
これは何をするのかと言うと、海外の練習動画や練習の参考になるテキスト資料を翻訳して、自チームの練習に応用する、という活動をしているユニットです。
別に帰国子女がいるというわけでもなく、根っからの岩手県民がリーダーのユニットです(笑)
カナダ留学で英語に目覚め、チームに還元できる方法はないかと考えて自発的に作ったユニットなので、このコロナで動けない分積極的に活動してくれています。
何より仕事が早い!本当におすすめしたい人材です。
とりあえず「岩手大の加藤」というのだけ覚えておいてもらえるとうれしいです。
活動できない今やるべきこと
コロナの影響は甚大です。
こんな状況で何ができるのか?たくさんの人がSNSや動画等を使って発信してくれています。本当にありがたい。そして僕も何か発信したり動いていきたいなと思っています。ただ、僕は根っからのニッチ思考なので、できれば周りの人があまりやらないことをやりたい(笑)
というわけで少し考えてみました。
まず、ラクロス関係者の発信の多くは「お家でできるラクロススキル」「お家でできるトレーニング」「スキル解説動画」が多いですね。これってどちらかと言うと競技そのものにつながるハード面での発信です。
それに対して、「オンラインコーチサミット」「オンライン会議」みたいなアタマを使ってラクロスを考えるようなソフト面の発信もちらほら出てきました。
僕が発信するとしたらどちらかというとソフトですね。かつ、ソフトはソフトでもちょっと意外な視点。。
この続きはオンラインサロンに書きたいと思います。
今回は以上ですー。
コロナ時代と上手く生きていきましょう!頑張ろう!
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