あの手この手で新歓活動
新歓シーズン到来
(4月中に書き終わるはずが、公開がGW明けになってしまいました。。)
4月はラクロス部にとっての一大イベント「新歓」がありました。
新歓とは大学1年生に入部の勧誘をする恒例行事です。
岩手大学では毎年1月くらいからこの新歓の準備を始めています。
今回は岩手大学ではどんな準備をしてどんな新歓活動をおこなっているか簡単に紹介したいと思います。
準備期
岩手大学ではだいたい1月くらいから新歓に関するミーティングを行います。ミーティングでは新歓の担当決め、目標や活動の方向性、イベントの打ち合わせ、協賛の獲得について話し合われます。
目標については言うまでもなく「人数を多く獲得すること」です。
他の大学と比べて岩手大学はそもそもの入学者数が少男女合わせて毎年1000人くらいと少なく、人数を確保するのがとても難しい環境です。入学者数の多い大学だったら選り好みして勧誘することもできるかもしれませんが、岩手大学はそんなことを言っている場合ではありません。とにかく人数確保のためにありとあらゆる手を使って新歓活動を行っています。
《余談》
ちなみに、僕は現役の頃まさにこの新歓の代表者をやっていました。
当時は「30人入れるぞ!」みたいな「人数」を目標にした新歓ではなく、「数より質!」の運動能力の高そうな1年生に狙いを絞った新歓活動をさせていました。今思えば偏見ですが「メガネとガリガリとデブには声をかけるな」と言っていた気がしますw
その結果、入部数は例年よりも少ない人数にはなりましたが、その時入部してくれた代が学生選手権で優勝してくれたので、自分のやり方は間違っていなかったとホッとしたのを覚えています。
パンフレット制作
岩手大学では新歓の準備期にパンフレットを制作しています。
ちなみにこのパンフレット制作は一部僕が担当しています 笑
というのも、日頃からお付き合いのある広告代理店の社長さんがいまして、その方に依頼してパンフレットを作ってもらっているのです。スポーツ雑誌を作っているデザイン会社さんとも提携しているので、お値段以上のクオリティの高いものになっています。
ちなみに今年のデザインです。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
もしこのようなパンフレットを格安かつクオリティ高く作りたいと考えている大学があれば、僕宛に個別にメッセージいただければご紹介します!
協賛
さらに岩手大学ではこのパンフレット制作にあたり、毎年協賛をお願いしています。この協賛募集を始めたのが6年くらい前からだったと思いますが、これがなかなか画期的なアイディアだったので感心しています。
先ほどのパンフレットで最後のほうのページにお店の情報がいくつか載っていますが、これが協賛です。この協賛は一般的なフリーペーパーと同様で、掲載する代わりに広告料をもらっています。
部員たちはアルバイト先や馴染みの店と交渉し、パンフレットに載せる広告料をいただき、新歓費に充てています。なので、交渉がうまい部員たちは新歓費を自腹で払っていません。過去には飛び込み営業やテレアポまで行って数万円の新歓費を作ってきた部員もいました。当然ながら、そこで稼いできた広告料は部員の懐には入らず、部の新歓費として使われます。
(ただ残念ながらパンフレットに載せる協賛の数が増えれば増えるほどページ数も多くなっていくので、パンフレットの制作料が高くなってしまいます。このバランスまで考えて協賛の料金設定をしていないので、今後はそこまで考えて協賛料金を決める必要があります。惜しい!)
新歓期間中
体験会
岩手大学では過去の実績から、この体験会に一番力を入れています。体験会では実際にクロスを使ってパスキャやシュートをしたり、クレードルリレーや遠投など、競わせたりすることでイベント感を出しています。週3~4くらいの頻度で実施しており、他の団体から流れてきた1年生も囲い込めるように4月いっぱいまで行います。
カレッジスポーツ説明会
「カレッジスポーツ説明会」は今年からスタートした初めての試みです。ラクロス、アメフト、ラグビーの体育会の部と協力し、大学から始めるスポーツの紹介ということでイベント感を出して開催しました。部である強み、大学からスタートする強みを説明することで、サークルとの違いをアピールする場です。
結果としてはあまり人が集まらなかったのですが、今後も続けることで、新入生が参加すべき新歓イベントとして定着していくのを期待しています。
今後実施したいこと
岩手大学ラクロス部はアシスタントコーチの野本が人材系の会社なので、今後はこれを有効活用していきたいと考えています。(本人には伝えていませんのでこのブログで知ることとなるでしょう)
今考えているのは、ラクロス部主催で「新1年生向けのキャリアプラン」というタイトルで講演会を開くことです。(もちろん野本に喋らせますがw)
大学卒業後の将来について不安を持つ学生が多いと聞いているので「キャリアプラン」という言葉の響きでもって人を集めるのが目的です。
就活に強いと言われる(もはや過去の話かもしれませんが…)ラクロス部アピールの下心丸出しイベントですが、自分としてはいいアイディアだと勝手に思っています。笑
やはり何か目標をもって取り組むことがないと毎日がつまらないし、その目標のためにどうアプローチしていくかを考えて行動する経験は大切なので。そのあたりを入学時に知っておくのは悪いことではないはずです。何より僕自身、大学入学当初に自分の今後のキャリアや生き方についてちゃんと考えておけば良かったという後悔も少しあります。
最終的にはそれを知ってもらった上で新入生がラクロス部を選んでもらえたら非常にありがたいです。もちろんラクロス部に入ることが必ずしも正解ではないですが、目標のない遊ぶだけのスポーツサークルよりはいいと思っています。
でもやっぱり最後は勧誘力!
あの手この手で新歓活動をした岩手大学ですが、どうやら今年の入部者は15~18人くらいで着地しそうです。例年通りの少人数ではありますが、まだまだあきらめず新歓活動は続けてほしいと思います。
ちなみに入部した1年生の様子を見ると、やはり入部要因としては先輩からの熱烈勧誘とメシのお誘いが決め手のようです。今思えば、僕自身も入部の最後の決め手となったのは先輩オギさん(現在は早稲田AC)の熱い勧誘でした。
新1年生に限らず、人間誰しも結局最後は自分のために一生懸命になってくれる人を好んで選ぶものです。
自分以外の誰かに気を配って、その人のために頑張って尽くせばきっと応えてくれるはずです。
そしてこの精神は新歓に限らずラクロスのプレーや部の運営でも同じかもしれません。まさに最近の岩手大学の課題です。。メンタルや意識、他人に対する配慮が足りずに起こっている問題が多過ぎる。。ホントに悩ましいです。
最後はなんか愚痴っぽくなってしまいました。
次回は、この新歓の話の流れのままで、僕が思う「少人数チームが勝つために必要な考え方」について書いてみたいと思います。