練習場所がないっ!でもそれって結局…

冬突入

「これからどうする?ミーティング」の実施

こんにちは、岩手大学HCの陽一です。

 

今回は岩手大学ラクロス部が直面している運営の課題についてお話ししたいと思います。

 

さて、岩手大学ラクロス部では世代交代が行われ、新チームの今後の方針を決めていくミーティングが進められています。

そんな中で最近の議題で悩ましい問題が、「練習場所の確保」です。

 

岩手の冬はこんな感じ

以前の記事でも書きましたが、冬はラクロスの練習どころではありません。 

www.lacrosse-coaching.com

 

じゃあどうする?

 

室内でラクロスできる場所を探す!

 

これしかないんですね。

 

でも、、許可してくれない。

 

大学の体育館、地域の施設、ことごとく断られます。

すっかり頭打ちになってしまいました。

 

なんで借りられないか?

そもそも、岩手県内においてはラクロスの知名度もイマイチ、何より、岩手大学以外ではラクロスをやっていない、ラクロスは危険なスポーツと思われているというのが原因だと思われます。

でも室内用のボールもあるんですよ。体育館とか貸してくれる施設があったらホント教えていただきたいです(切実)

 

というわけで、このラクロスのイメージを変えるためには岩手県内でもっとラクロスの認知度を上げる活動が必要、さらに言えば、「岩手大学ラクロス部」の認知度を上げなければいけないというのが最初に考えたことでした。

 

認知度を上げるためにこれまでやってきたこと

テレビ出演、ラジオ出演

色々なツテもあり、ローカルのテレビやラジオにはたくさん出させていただきました。(関係各社の皆様大変お世話になりました

でも反響は正直イマイチ。。

岩手県内でラクロスの認知度が上がったとは思えない。テレビやラジオが悪いということではなく、結局、媒体頼みの姿勢が良くないことを痛感しました。

SNS

SNSの発信はちょいちょいやっています。

でも、だからダメなんですよね。。

「ちょいちょい」じゃダメです。認知度を上げたかったら相当数発信しないといけません。今やどこのチームも発信しているので。というわけで、これは小まめにちゃんとやろうという結論になりました。

 

認知度を上げるだけでいいのか?

今回の記事の最重要ポイントですね。

おそらく、岩手大学ラクロス部は岩手大学の部活やサークルの中で一番メディアへの露出が多いと思っています。これまでテレビ、ラジオ等にたくさん出させていただきましたので。(重ね重ね、関係各社の皆様ありがとうございます!

なので岩手大学内でもラクロス部はかなり認知されていると思います。

岩手大学を代表して特集を組んでもらっているのですから。

 

しかし、岩手大学の職員や関係者の方からは苦情しかきません。

マジで笑えないです…。

 

ちなみに過去にはこんなこともありました。

 

岩手大学では、何らかの競技で日本代表や好成績を残したりすると、大学の外にデカデカと

「〇〇日本代表 〇〇選手 世界大会頑張れ」

的な横断幕が掲げられます。

が、岩大ラクロス部から日本代表選手が出た時は何もありませんでした笑

 

そう、結局、ラクロス部は

認知をされても応援(支援)されない団体

だということです。

 

岩手大学がひどいのではない

「危ない」「汚い」「もう練習場所貸さない」

ラクロス部にはこんな感じで毎年何かしらの苦情がきます。

でも、これは大学側がラクロス部に対して冷たいのではなくて、単純に

ラクロス部が信用されていない

だけなんです。

 

そもそも、練習場所に関して言えば、他の施設との交渉がうまくいかないことを悩む前に、「岩手大学の施設を貸してもらえない」ことを重く受け止めるべきだったのです。

 

これは認知云々の問題です。

 

目に付くところでクロスや防具が置きっぱなしで汚い、整理整頓できていないから汚く見える、ボールを当てて窓や扉を壊してしまった、など、積み重ねてしまった信用の低さが今の環境を招いています。

 

信用がないから練習場所を借りられない。それなのに貸してくれとかおこがましいですよね。

 

この記事のタイトルでもありますが、

練習場所がないっ!でもそれって結局…

信用がない

ということなんですね。

 

大学内での信用を高め、地域での信用も高めたい

岩手大学ラクロス部の活動を認めてもらおう!そのためにはまずは信用を高めたい!

そのように考えて出した結論は

「ボランティア」

です。

被災地支援、地域のゴミ拾いなどたくさんアイディアが出ました。

 

が、どうしても違和感があります。。

 

多分このブログを読んでいただいている人も同じ思いではないでしょうか?

 

「なんかいやらしくない?」

 

皆さんはここまでの背景をこのブログで知っちゃったわけですから、岩手大学が突然「ボランティアだ!」と言っても信用というリターンのためにやっているのがめちゃめちゃ伝わってしまいます。

なのでこれはとても嫌な感じです。

 

少し話がそれますが、、

(※ここからは炎上覚悟で僕の正直な気持ちを書きます)

 

僕はそもそもボランティアという行為に抵抗があります。

 

一番気に入らないのは、「大学の授業で被災地ボランティア」というものです。岩手大学ではボランティアをすると単位がとれるという授業があります。また、所属するだけで単位が取れるというボランティアサークルも存在しているそうです。

「やらない偽善よりやる偽善」という意見もあるでしょうが、僕はやっぱり気持ちが悪い。だって「単位」というリターンが眼前でチラついてますもん。笑

 

さらに言えば、ボランティアをネタにSNS発信や面接対策みたいなものも気に入らない。ちなみに募金活動もすごく嫌いです。

 

嫌いな理由を考えるに、やっぱりそこも

「信用」

なんです。

 

そのボランティアの人たちは本当に信用できるの?実は迷惑をかけてるんじゃないか?結局誰のための活動なんだ?

募金活動も、その募金は本当に必要なのか?実はそのお金は全く違う用途に使われているんじゃないか?そもそも募金が必要なくらい本当に困っているのか?メディアの24時間イベント用のネタに使われているだけなんじゃないか?

どうしても疑ってしまうのです。。

 

ボランティアも募金も、やっぱり「活動そのもの」「活動する人」に信用がないと何かと疑わしい。

 

ボランティアをやるだけでは僕のように「ウラ側に何か意図があるのでは?」と疑ってしまう人もいるということです。(性格悪くてごめんなさい)

 

だから、

「部としてただボランティアをすることは信用を高める活動にはならない」

というのが新たに出てきた結論です。

 

不特定多数に向けてではなく、応援してくれる人たちのために

信用を持ってもらいたいと考えると、まずはボランティア等に走りがちです。でもそれは信用を得ようとする姑息な手段でしかありません。

 

だから、部員たちに伝えたのは、

「不特定多数の知らない人のために頑張るのではなく、応援してくれている人のために頑張ろう」

ということです。

 

全然知らない人のために慈善事業をしたって、なかなか心こもりません。

でも、

「自分達を応援してくれている人のため」

ならどうでしょう?

練習場所を貸してくれている管理者の方、ラクロス部に良くしてくれる飲食店の方々、OB、親御さん、関係者家族…

数は多くないかもしれませんが、応援してくれている人達は必ずいます。

その人たちがラクロス部を応援して良かったと思えるように活動することが大事だと。

 

そのためには結果を残すことももちろんですが、日頃からその人たちに迷惑がかからないように行動に気を付けること、そして、応援してくれることへの感謝を色々な形で伝えていくことも大事です。

その感謝の形として「その人たちのためにボランティアをする」だったら全然気持ち悪くはありません。心もこもります。

 

まずは身近なファンを大切に。

その活動が認められればきっと認知も信用も広がっていくはずです。

 

どのような形で感謝を伝えていくかは話し合いの途中ですが、練習場所のミーティングが「部としての在り方」まで広がった良いミーティングでした。

 

岩手大学ラクロス部はこれからも応援してくれる方々のために必死で頑張っていきます。

引き続き応援よろしくお願いいたします!