金!金!カネ!
日本一お金のかからないラクロスチーム
たくさんのご意見ありがとうございます!
こんにちは、岩手大学HCの佐藤陽一です。
以前の記事で退部者の扱いについて書きました。
やはりこういう神経質な内容って皆さんも悩まれているようで、たくさんのリアクション、ご意見ご感想をいただきました。本当にありがとうございます。
特に今回は
「退部する理由について」
への意見が多かったですね。
本当に色々いただきました。「お金」とか「環境」とか「人」とか…
でも、そのどれが正解かはわからないんですよね。というか、そもそもこれに関しては絶対的な正解はないし、問題はひとつではないというのを感じています。
当てはまるものもあれば当てはまらないものもある。
やっぱり人それぞれなので。
じゃあどうするかという話なんですが、
退部理由と言われるものに対して全部取り組んじゃえ!
というのがいいと思いました。
非効率かもしれませんが、もしそれで新たな発見とか見つかったら御の字です。
というわけで、
岩手大 動きます。
退部理由と言われるものに対して片っ端から解決策をぶつけて挑戦します!
とりあえず動きまくって失敗して、学んで、失敗を成功に変える。
このサイクルでなんとか頑張りたいと思います!
お金問題
というわけで今回はお金問題!
これ、退部問題で多く取りざたされますね。潜在的な退部理由かどうかの議論はひとまず置いておいて、「お金がかかる」というのは「不満」を生んでしまいます。
んで、僕思うんですけど、このお金問題って本気で取り組むのキツいですよね。。
僕の勝手な印象ですけど、多分どこのチームも「お金」に関してはやっても小さな節約や付け焼き刃の策しかできていないのかなと思っています。
岩手大もそうでした。
でも、岩手はめちゃくちゃバイト時給も低くて遠征ばかりでお金がかかるので、一般的な節約程度のお金改革では物足りません。(時給900円で「高いね」って言っちゃう部員たちです 涙)
やるからには日本一お金のかからないラクロス部運営を目指します!
まずは洗い出してみた
というわけで、先日お金問題についてミーティングをしました。
まずはじめにやったことは、1年間で万単位のお金がかかっている物の洗い出しです。
その結果集計したのが以下のリストです。
<個人負担の大きい費用リスト>
・移動費
・スパイク
・ボール
・ウィンブレ
・ユニフォーム
・シャフト
・ヘルメット
・テーピング
・メッシュ
・防具
・食費
・プロテイン
要は、これらを安くできれば負担はかなり減るということなので、上記のコストについて安くできる方法がないか模索してみました。
移動費は削減が難しい
この費用リストの中で圧倒的に大きい金額なのが「移動費」です。
試合やイベントのたびに盛岡~仙台間の往復なので仕方がありません。(1回4,000~5,000円くらい)
こればかりはバスを使って最安の方法で移動しているので代替案を出すのも難しい。。レンタカーという案もありましたが、何より免許取り立ての学生に長距離運転はリスクしかありません(そして実はそんなに安くない)。
少し脱線しますが、運転免許って大学の初期に取る必要ありますかね?
これに関しては、僕は「部活を引退した後に取ればいい」と思っています。ちなみに学生たちに聞くと「親に言われた」とか「取れるうちに早めに取っておきたい」という理由になっていない理由で教習所に行きますが、それで部の練習に支障が出るようなら行く必要ないです。早く免許をとっても何のメリットもないし、逆に免許をもっていないその他学生の「足」にされるデメリットしかありません。それなのになぜか東北地区の学生は早く免許取りたがるんですよね。。別に就活に間に合わせる必要もないし、卒業までに取っておけば大丈夫なんですけどね。ホントにお金と時間のムダです。慣習に従うだけの考えの甘い判断だと思ってしまいます。
というわけで、移動費については現状のままで、移動先に合わせて都度安い手段を考えるしかなさそうという結論になりました。
消耗品はラクロスラッツ
スパイク、ボール、シャフト、テーピング、メッシュ、防具のような消耗品はとにかく安く買うしかないのですが、特にこの中では「スパイク」が最もコストがかかっているようです(だいたい年間4万から5万円)。これが意外でした。
でも、よく考えると岩手大学は硬めの土グラウンドなのでスパイクの減りが早いんですよね。。
ちなみに、過去には間違って芝用のスパイクを買って「このスパイク、ポイントの減りが早いんですよ…」なんて言ってる部員もいました。(なぜ気づかない!?そりゃ一瞬で削れるわ!笑)
そして、これらの消耗品を安く買うためにオープンしたのが岩手大学ラクロス部発祥のオンラインショップ『Lacrosse Rats(ラクロス ラッツ)』です。
※ラクロスラッツについては過去記事をご覧ください。
このラクロスラッツのおかげで良いものを安く仕入れるルートを構築できているので、上記の消耗品についてはうまくコスト削減できそうです。
食事とプロテインは怪しい部分も多い
食事に関しては、スポーツマンなので「食べない」という節約はしてほしくないです。ラクロッサーたるもの、とにかくたくさん食べて身体を作らなければいけません。でも、この食べるのって意外と大変なんですよね。お金がないと食べる量も制限されてしまうし・・・。
あと、これは僕の肌感覚なのでまったく根拠はないのですが、多分米とかパンのような「炭水化物」中心の食事ばかりの選手って、全然身体ができていないような気がします。なんというか、水膨れみたいな体つきというか…うまく説明できないのですが笑。やっぱりタンパク質とらないとダメなんじゃないのかな?
というわけで、部員たちが行きつく先は「プロテイン」です。
ただこのプロテインは厄介です。
この厄介なポイントを僕は部員たちに以下のように説明しました。
↓↓↓
プロテインを信じないほうがいい。
プロテインって
本当に身体に必要な栄養が入っていると思う?
あ、これはプロテインに含まれる栄養素とかタンパク質の構造とかの話をしているのではなく、、
そもそもあの粉が
本当にタンパク質なのか?
っていう話ね。
もしかしたら、半分はタンパク質の粉で、もう半分は栄養のないただの粉かもしれない。だって、購入者はそれを確かめられないじゃない?
検査キットを使って「うん!これは安心!」ってするか?笑
もはや都市伝説だけど、格安のプロテイン(特に海外で生産された安いやつ) にはそれ相応の安い粉が含まれているという黒いウワサを聞いたことがある。
これが本当かウソかは置いといて、いずれにしても、
「プロテインを飲んでいるから大丈夫」
って安易に考えないでほしい。
てかプロテインよりも信頼できる食べ物があるんだよ。
それが卵!
そのままでスーパーに売られてて栄養的にも完全食品!こんな食品他にある?
マジ卵さいこー!
プロテイン買うくらいなら卵を食え!
↑↑↑
「プロテインの半分はナゾの粉」説はぶっ飛んでるかもしれませんが、プロテインは高い買い物のわりにコスパがわかりにくいのは事実です。費用対効果を実感しづらいので。
だったら、そんな不確定なものに頼らず「卵を食べまくろう」という話でした。
養鶏場の息子とかラクロス部に入らないかな…笑
ヘルメット
続いてヘルメットについて。
これはうちのコーチの野本のアイディアなんですが、
そもそもヘルメットって、
Box用のヘルメット
ではダメなのでしょうか!?
これができたら結構な革命だと思っています。
ヘルメットはだいたい3万円強です。
だけどBox用のヘルメットは安いものでその半分くらいです!
ざっと1万円以上は減らせる計算です。
現在、ルール的に問題ないか確認中ですが、もしOKなら岩手大のヘルメットは次の世代からBox用です。笑
ウィンブレ
ラクロスチームには昔からウィンブレの文化があります。だいたいどのチームも自チームのウィンブレを作っていて、とりあえず仲間意識を高めるアイテムとなっています。(なんか書き方にトゲがありますが笑)
こんなやつです↓↓
(これ8年くらい前のだいぶ古い写真を引っ張ってきました。つまり昔から変わらずのラクロス界のトレンドなわけです)
が、正直
このウィンブレは高いお金を払ってまで作る必要があるか?
というのがギモンです。
岩手の冬の寒さはウィンブレ程度では防げないという機能面の問題もありますが、、
そもそもチーム用のウィンブレは高い!
だいたい2万円くらいのお金が飛びます。
それでもウィンブレを作る理由としては、結局のところ
「ラクロス界のトレンドを踏襲」
「チーム統一のアパレルを作ることでの一体感」
でしかないんですよね。
であれば、
スウェットだけでもいいのでは?
と思っています。
"だけ"という言い方なのは、チーム統一のアパレルはウィンブレ以外にもスウェットとかTシャツとかパンツとか…まぁ色々あるからです。
ラクロス界のトレンドを意識しすぎて懐が寂しくなるなんてバカバカしいので、チームに合ったアパレルの揃え方を改めて考えたほうがいいですね。
というわけで、部員たちに話したのは
「ウィンブレについては購入しないという選択肢もアリ」
「その代替としてかっこいいスウェットを作る」
ということを伝えました。
ちなみに、スウェットについてはユニクロの凄さを語りました。
「ユニクロが凄いのは安さじゃない、機能面だ!」
などなど。
多分このユニクロの説明がこのミーティングで一番熱がこもったかもしれません笑
詳細はこちら↓↓
以上、洗い出して一個一個考えてみるといろいろ解決策は出てきました。
あとは実際に取り組んでみてどうなるかですね。
と言いたいところでしたが、実はまだメインが残っていました。
そしてそれは岩手大学ラクロス部の1年生が最も負担に感じているものとなっています。
それが
ユニフォーム
これについては次回その詳細をお伝えしたいと思いますが、
実はこのユニフォームについては部員たちにもまだ話せていない潜在的な課題があります…。
中途半端ですが、今回は以上でーす。