ラクロスのマウスピースって今のままでいいの?

新プロジェクトやります!

こんばんは。

岩手大学HCの佐藤陽一です。

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さて、今回は『マウスピース』についてお話します。

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マウスピースの現状

ラクロスでもマウスピースが義務化されて久しいですが、僕はこれに関してずっと気になっていたことがありました。
それが、
(1)なんでマウスピースはこんなにも値段のバラツキがあるのか?
(2)マウスピースはラクロスに合っているのか?
ということです。
 
(1)から説明します。
先日、マウスピースの料金に関するアンケートをSNSで取りました。
その質問内容と結果が以下の通りです。
 
質問:あなたのマウスピースの値段は?
①3,000円以下
②3,000円〜6,000円
③6,000円〜9,000円
④9,000円以上
 
回答:
①→23%
②→37%
③→12%
④→28%
 
というわけで、すごいバラバラなんです。
3,000円以下というのはもしかしたら簡易的なキットのやつかもしれません。(こんなのを使っているようじゃ論外かも)
 
ちなみに岩手大は2,000円です。
でも歯医者さんで歯型をとって作ってくれるちゃんとしたやつです。
(なぜかそういう歯医者との繋がりを持ててます)
 
でも、他のチームでは9,000円近くとられているチームもあります。
僕はこの値段のバラツキが気になったので、中学の同級生で歯医者をやっている友人にマウスピースのことを聞いてみました。(今マウスピース作ってる歯医者とは別の人)

すると、
「マウスピースの材料費は1,000〜2,000円くらい。それに技師さんの費用もあわせると安くて3,000〜4,000円くらい」
とのこと。
なので、やっぱり岩手大の2,000円は破格です。
 
さらにいえば、保険適用かどうかも値段に影響するみたいなので、歯医者さんで安く作れている人は保険適用になってる場合もあるかもしれないとのこと。こういうのは中の良い歯医者さんとかがいればうまくやってくれそうです。
 
というわけで、値段については9,000円はちょっとお高め。
「6,000円前後」
が妥当のようです。

マウスピースが合っているか?

続いて、(2)マウスピースはラクロスに合っているのか?について。
今回のお話は、どちらかと言うとこちらがメインです。
 
実は、先程の歯医者の友人と話していたときに話題に上がったことがあります。
それが、
「本当に今のマウスピースは岩手大の選手に合ってるの?というか、ラクロスに合ってるの?」
ということ。
 
つまり、
「ラクロスの競技特性に今のマウスピースが合っているのか?」
ということです。
 
どうやら、マウスピースというのは競技や選手によって固さや形を変えるものなので、みんなが同じ固さ、同じ形(歯型の形ではなくそもそもの形)にするのは良くないんじゃないか?
ということを言いたかったようです。
 
たとえば、
マウスピースをつけて
「吐き気がする」「力が出せない」「呼吸が苦しい」「喋りづらい」
という違和感を感じる人はそもそもマウスピース自体が自分の口に合ってない。
「慣れ」の問題ではなく「合ってない」んです。

そういう場合はマウスピースの固さや形を根本から考え直さないといけないです。

僕の肌感覚では、ほとんどのラクロス選手が超一般的なフツーの歯を覆うだけのマウスピースを付けているのではないかと感じています。

新プロジェクト始動!

そして話はさらに進みました。
「他のスポーツと違って、ラクロスに合ったマウスピースって多分作られてないよね?」
歯医者の友人からそのように言われ、脳汁があふれてきました。
 
たとえば、
格闘技みたいにモロ打撃があるやつは外からの衝撃からも守るようなマウスピース。
ラグビー、アメフトはぶつかったときの衝撃や噛み締めて力を発揮するための固めのマウスピース。
といったように、競技特性によってマウスピースは違います。
 
そして、ラクロスの場合は、他のマウスピースを必要とする競技に比べ、
「走り回ることによる心肺機能への負担が大きい」
です。
 
ラクロスを実際に見たことがない人向けにお話しすると、
サッカーくらいのグラウンドで、
アメフトのような防具をつけて、
バスケ並の高負荷で走り続けるスポーツ
だと考えてください。
 
なので、スタミナの消費は激しいですし、お互いの指示出し(コミュニケーション)はサッカー並に行わなければいけません。
 
つまり、心肺機能の負担に拍車をかけるようなマウスピースではなく、
呼吸がしやすく、喋りやすいマウスピース
が必要かもしれません。
 
さらに、それはもしかしたらポジションによっても変わってくるかもしれません。
そこまで走り回らず、ぶつかることが多いポジションならラグビーアメフトのような噛み締め重視タイプにすることも考えられます。
 
と、こんな感じでいろいろ考えた結果、新たなプロジェクトを立ち上げました。
 
『ラクロスの競技特性に合ったマウスピースをつくろう!』
 
歯医者の同級生と岩手大ラクロス部でタッグを組んで、ラクロスの競技特性に合ったマウスピースを作ることにしました!
 
どんな形、固さ、バランスのものがラクロスの競技特性に合っているのか?
 
これから実験しながら作ってみます!
 
ちなみに、
ラクロスのルールブックには以下のように記されています。
↓↓↓
マウスガードとは
─商品として販売されているもので、選手の上顎の歯を全て覆うように成形できるように
なっているもの
─上顎の歯全てを覆うように歯科医もしくは歯科技工士により調整されたもの
─歯科医もしくは歯科技工士により選手の受傷回避のために作られた口腔内保護用品
のいずれかでなければならない。
マウスガードは白と透明以外の、一見して着用がわかる色のものが望ましい。
↑↑↑
これを守りつつ、どういうものができるのか楽しみです。
 
とっちー(歯医者の友人)よろしく頼むね!
 
というわけで今回は以上ですー!
 

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