主将を決めるときのポイント
4年生の引退後にまずやること
最後の試合が終わり、4年生が引退。
その後まず最初に行われるのが、3年生ミーティングでの「主将決め」です。
言うまでもなく、この主将決めはかなり重要です。
今回は僕なりの主将選びのポイントを書いてみました。
①スタメンを張る実力がある
②下の面倒をよく見る
これを兼ね備えた人が主将になるべき人です。
重要度で言ったら、①:②=7:3くらいの比率です。
①スタメンを張る実力がある
絶対的エースとは言わないまでも、せめてスタメンの実力は欲しいところです。
賛否あるとは思いますが、本人の実力はかなり重要な要素だと思っています。
よく高校球児のドキュメンタリー番組で、キャプテンが補欠というチームの特集を見ることがありますが、僕はこれに疑問を持っています。
「実力は努力の証」
だと思っているからです。
特にラクロスにおいては
「スタートラインが一緒」
というのがウリのスポーツです。
スタートラインが一緒なのにスタメンになれない選手を主将として評価できるものでしょうか?心のどこかで努力不足を疑ってしまうような気がするのです。
ちなみに、これは二宮清純さんの講演会で聞いた話ですが、
帝王学の教科書に「リーダーのあるべき姿」として示されている言葉があるそうです。
それが
「il bello dorso (イル ベッロ ドルソ)」
直訳すると「毅然とした背中」
これを意訳すると、
「子供は親のどこを見て育つ?」
とも言えます。
答えはもちろん「背中」ですよね。
つまり、リーダーとは
「行動で道を作り、その背中でみんなを導いて行く存在」
なのだと思います。
リーダーがテキトーな行動ばかりしていれば周りも同じように行動するし、逆に熱量とモチベーションを高く持って行動すれば自ずと周りも付いてくる。
それだけリーダーが周囲に与える影響力は大きいのです。
そう考えると、やはり実力がない選手はプレーで「背中」を見せることができないので、主将としては相応しくないと思うのです。
②下の面倒をよく見る
①が備わっている前提で次に重視するのが、
②の
「下の面倒をよく見る」
です。
さらに言えば、「下の学年の成長のために自分の時間を多く削れる」くらい面倒見が良い人だとベストです。
僕がこれを重視する理由は、下の面倒をよく見れる人は「チーム全体のことを考えられる」からです。逆に上の学年とばかり仲良くしている人は「自分の成長を考える」傾向があります。
※あくまで僕の個人的意見です!
主将として必要な思考は前者の「チーム全体を考えられる」ことだと思っています。
もちろん自分の成長を考えることも重要ではあります。ラクロッサーとしてはどんどん上を目指すべきです。しかし、今回の話はあくまで「主将として必要なこと」であり、主将になってからもずっとそういう考えでは孤立するだけです。さらに言えば、そういう人は下に対する当たりが厳しいことも多いです。トップである主将が下に対して厳しすぎるとチーム全体が萎縮してしまいます。
ラクロスは1人では勝てません。
チーム力、組織力を高めるために積極的に行動できる力が主将として必要なのです。
ちなみに、この主将選びのポイントはそっくりそのままコーチにも当てはまるような気がします。が、「主将とコーチは別物」というのが僕の考えです。
次回はその辺りの話も含めてコーチの立ち位置とスタイルについて書きたいと思います。