【岩手大学ラクロス部】第4回主将会

4回目になりました

おばんです。岩手大学HCの佐藤陽一です。

今回は「チームのことを話そう、"なんとなく"はやめよう」というお話をしたいと思います。

第4回主将会

少し前の話になりますが、2月に『岩手大学ラクロス部主将会&OB総会』が行われました。

「第4回」というのがまた初々しくていいですね(笑)

たしか岩手大ラクロス部自体は創部して20年くらいだったかと思うのですが、

(正確な年数まではわかりません。わかる人おしえてください~)

そのわりにOBとの関係性は希薄で、応援に来るOBもめちゃくちゃ少ない、OBからの支援もほぼないという寂しい活動を送っていました。

 

というわけで、これを何とかしようと思い、僕発信で岩手大学のOB総会を始めたのが4年前です。

詳細は以下記事をご覧ください。結構苦労しました。 

www.lacrosse-coaching.com

 

さて、このOB総会ですが、実は岩手大学はOB総会の数時間前に主将会というのも行っています。

これは歴代の主将達と現役の幹部達で集まってミーティングを行う場です。

歴代の主将達に部の運営状況や今年度の方針を伝えてアドバイスをもらうのが目的です。

 

今回はその主将会の様子をお話ししたいと思います。

 

ちなみに、

先に言ってしまうと、今年の主将会が今までで一番荒れたなぁと思います(笑)

現役からOBへの発表内容

まず、そもそも主将会ではどんなことが発表されているのかというと、

・今年度のスローガン(目標)

・オフェンス、ディフェンスの戦略と戦術

 ・年間スケジュール予定

・収支報告

・新たな取り組みの紹介

といったことを現役部員が発表しています。

 

当然これらは資料を作って印刷して配って発表(およびプレゼン)という形になるので、そこそこ緊張感のある会にはなっています。

 

ちなみに、昨年は資料や発表内容は僕がチェックした後で発表させていたので、特に手厳しい意見はなかったのですが、今年は一切チェックせず見守ってみました。

配られた資料について

まず配られた資料ですが、すべてがしっかりとホッチキスで閉じられていて、まとまっていたので良かったと思いました。その上で歴代主将達の席にはお茶などもあったので、そこそこ配慮はできているなという印象でした。

 

ただ、資料の中身は違和感だらけでした(笑)

以下の写真は実際に配られた資料です。

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僕がとても気になったのは

「文責」

という表記です。

 

これ、ラクロス協会東北地区の役員会の資料でもよく目にするんですが、何なのでしょう?笑

こんな表記いらないんですよね。東北地区でナゾに流行っている資料の作り方です。

 

議事録等をまとめる際に多少のズレがある前提での編集記事だから、とか、関係者が文章が話した内容と異なるので訂正を求めたり、読者が更に深く知りたいので問い合わせたりするため、ということでつけているのならギリわかるのですが、

ここで文責なんて使ってしまうと、

「チームや各ユニットで決めた内容に対して少々ズレがあるから、書いた人が責任をもちますよ~」

という意味合いになります。

いやいやどういうこと?なんでそんな曖昧な発表資料作ってくるの?

という感じでした。

 

そして何より、文責として名前が載っている部員がその場におらず、別のやつが発表するという、

…なかなかの珍事もありました。

 

開始早々いきなりOB達からツッコまれるネタができてしまったとドキドキしていました。。

歴代主将達からのツッコミが止まらない…

発表がすべて終わった後、歴代の主将達からの質問・意見が飛び交いました。

最初は優しいものが多かったのですが、耐えかねて一人のOBが口火を切り、そこから大荒れに…(笑)

その内容を2つ紹介します。(ホントはもっとたくさんありましたが、代表的なものだけ)

 

<詰められて意見を変えるパターン>

OB:「これってどういうこと?なんで?」

部員:「〇〇だからです」

OB:「そうなると〇〇ってことになるからおかしくならない?なんで?」

部員:「それは〇〇ということで………いや、やっぱり今のはなしで、〇〇〇ということです

 

<余計なひと言パターン>

OB:「これはどういうこと?」

部員:「個人的には〇〇ということです」

OB:「それは具体的にはどんな感じなの?」

部員:「僕の感覚では〇〇だと思っています」

 

上記の赤字部分がOBの標的になりました。

 

「途中で意見変えちゃうのはまずいよね。基本的に考えが浅いよ」

 

「そもそもこれってチームで決めたことを発表する場だよね。"僕の感覚"とか"個人的には"ってのが気になるんだけど、本当にこの内容をチームで話し合って共通認識を持ててるの?」

的なことをツッコまれてたと思います。

説得力がないというリスク

こんな感じでたくさんの質問・意見が浴びせられ、最後は部員達も答えられなくなってしまったので僕の方から一旦ストップさせました。

 

そこで部員達に伝えたのは、

「ちゃんとチームで共有できていない」

「納得のいく説明ができていない」

という2点です。

 

圧迫面接のような辛さを味わわせてしまいましたが、僕はこれはいい時間だったなと思っています。

なぜなら、今回のOBからの「詰め」は愛があるからです。

 

これがもし、OBからではなくチームメイトからだったら最悪です。

「全然意味がわかんねーよ」

「なんでよくわかんないことやらせんだよ」

「なんで説明がないんだよ」

みたいな形でチーム内で不満が蓄積します。

不満だらけのチームが強くなるはずがありません。

 

チームの幹部である以上、そういう不満が生まれないように

説得力のある説明

をチームメイトにできるようにしておかなくてはいけません。

  

ちなみに、「どうすれば説得力が生まれるのか?」については過去記事にまとめましたので気になる方はどうぞ。。 

www.lacrosse-coaching.com

まとめ

とにもかくにも、今回の主将会は、考えているようで実は深いところまで考えられていない、準備できていないというのが浮き彫りになったので、部員達(特に主将)はこれまでの甘さを痛感したはずです。

 

チームのことを話す以上、それはチームでしっかり共有して共通認識が持てている状態まで引き上げておかなくてはならない

そして、

チーム全員を納得させて動かすためには説得力が必要であり、それは「なんとなく」を消す作業である

この2点が今回の主将会で学んだことでした。

 

これは部員達だけでなくコーチもですね、いやコーチこそですね。

部員達に伝えているようで、実は毎回自分自身の成長につながっています。

 

今回は以上ですー!

 

次回はOB総会のお話しをしたいと思います。

ではまた!