嫌なことを続けるために
スローガン決定!
スローガンと共通言語
岩手大学HCの佐藤陽一です。
今回は「嫌なことを続けるために」というテーマで、岩手大でやろうとしていることをお話ししたいと思います。
まずはじめに、岩手大学の今シーズンのスローガンは
「Bite The Bullet」
となりました。
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このスローガンは、ざっくり言うと
「嫌なことを頑張ってやる」
「やるしかない」
という意味です。
僕は以前の記事で
「ラクロススタイルを現していないスローガンは無形目標ではない」
と書いたのですが、今回も同様で、このスローガンはラクロススタイルにも直結しています。
どんなラクロススタイルなのかということはここでは詳しく書きませんが、「嫌なことを頑張る」ということから想像していただければと思います。
さて、少し話が飛びますが、昨年のスローガンは「All-Out Attack(総攻撃)」でした。
昨年はこのスローガンの頭文字をとった「AOA」というチーム共通言語をつくって練習やプレーに反映させていたのですが、このチーム共通言語は僕は意外と大切だなと思っています。というのも、チームだけの共通言語はそれがあるだけで一体感のきっかけになるからです。「他のチームの人が聞いたら意味わからないけど自分たちだけはわかる」というちょっとした特別感ですね。僕はそのような「チーム独自の言語」はどんどん作り出すべきだと思っています。
今回も「Bite the Bullet」=「BTB」という共通言語ができるのかもしれません。
嫌なことを継続させるコツとは?
ここからが今回のメイン。
「嫌なことを頑張る」というスローガンを決めた岩手大ですが、そうなると当然練習も嫌なことを頑張ってもらわなければいけません(ニヤニヤ)
というわけで、今回はその嫌なことを続けるためのコツについて、僕の経験をもとにお話ししたいと思います。
嫌なこと
世の中にはたくさん嫌なことがあります。
勉強、仕事、筋トレ、 ダイエット…
有名どころだとこんな感じでしょうか?
だいたいこれらの嫌なことは一度は決心してやろうとするものです。
でも、
続かない。。。
そう、問題は「続かない」ことなんですよね。
だってツラいんですもん。
継続するために
振り返り
僕の今までの経験で「続けられたこと」と「続けられなかった」ことを振り返ってみました。
【続けられたこと】
・受験勉強
・ダイエット
・注射
【続けられなかったこと】
・仕事
・ウエイトトレーニング
・ブラジリアンワックス
他にもいっぱいありますが、ちょうど似たようなもので対になっている事柄があったので3つずつ載せてみました。
受験勉強と仕事
この2つは「心」の疲労が大きくて嫌なものですよね。
受験勉強に関しては、僕はもともと地頭がいいほうではないので、ちょっとの勉強でいきなり好成績を出すようなセンスがありません。ただ継続することはできました。その結果が2回の浪人なので褒められたことではないかもしれませんが、、なんやかんや続けることができるんです。
そのコツは、毎日ちょっとだけ勉強する。
どんなに気合が入ってもちょっとだけやる。「一日10時間以上勉強する!」なんてことは絶対にしません。「せめて毎日2時間はしよう」でした。
ちなみに仕事は長くは続きませんでした。前職は6年ちょっとくらい勤めましたが、日曜の夜はフツーに嫌でしたし、勤務時間が長かったのでダルくなる時も多かったです。(とはいえ転職は勇気がいるので「仕事が嫌」程度の気持ちでは辞められません。決心するための別要素が絶対必要です)
ダイエットとウエイトトレーニング
この2つは「身体的」に嫌なものです。
僕のダイエットは自重の筋トレを行います。そして、ダイエットを決心したら絶対に目標値をクリアするまで続けることができます。その方法は、毎日11回1セットの腹筋ローラー。つまりこれも受験勉強と同じで毎日ちょっとだけやるやり方です。ちなみに中途半端な11回という数は"気持ちちょっとだけ追い込む"ための+1回です。
これに対してウエイトトレーニングは、、まぁ続きません。僕はコーチメインで活動していますが、プレー面でも学生たちに舐められないようにたまに決心してウエイトするときがあります。が、ホントに続かないです。ガチなウエイトをしちゃうと休息日を設けちゃって、そこからずっと休息日になります。笑
注射とブラジリアンワックス
この2つは「痛み」として嫌なものです。
注射というと怪しげな感じに聞こえますが、僕はむかし毎日注射を自分でうっていました。詳細は自己紹介記事をご覧ください。↓↓
この注射はフツーに痛いんですけど、毎日やってると慣れるんですよね。だから次の日もその次の日もそこまで苦じゃなくなる。
対してブラジリアンワックスはそうはいきませんでした。以前アンダーヘアの脱毛に興味がわいて、ブラジリアンワックスのセットを通販で購入して試したことがあるんですが、一度やって完全に心が折れました。。注射の痛みをはるかに超える痛みでした。。出張中に秋田のホテルで試し、切ない姿で泣きました。笑
そして、脱毛というのは生えてきたタイミングでまた行うというのが基本らしいのですが、期間を空けてしまったら僕の決心では二度とできませんでした。そこまで本気で脱毛を考えてなかったのでワックスセットはそのままお蔵入りとなりました。「期間が空く」だけであの痛みに打ち勝つ心を作れなくなったんです。
毎日ちょっとだけ
これらの経験から、嫌なことを続けられるときは
「毎日」
「ちょっとだけ」
というのが共通していました。
「心」も「身体」も「痛み」も毎日ちょっとだけやれば慣れてくるということです。
逆に、継続できないときは
「やらないときがある」
「刺激強め」
というのが共通していて、その「やらない期間」が次にやるための決心を折っていました。仕事休みの日やトレーニングの休息日、毛が生えてくるまでの期間のことですね。
そして「初回の刺激が強い」のも問題で、最初から厳しすぎるとそもそも次に繋がりません。追い込むウエイトやブラジリアンですね。
嫌なトレーニングを続けるために
さて、ここでチーム強化に話を戻します。
ここまでの話から分かる通り、もし指導するチームで選手達が嫌がるような練習やトレーニングをしなければならないとなったら、毎日ちょっとだけやるようにすれば継続しやすいということです。ただし、その強度の見極めはコーチとしては重要です。慣れてくればそれがラクになります。ラクなままではトレーニングとしては意味がありません。ちょっとずつ強度を上げる、でも続けるために上げすぎない、これが難しいところです。
いずれにしても、
『ちょうど良い強度で期間を空けない(どころかほぼ毎日やる)』
ことがトレーニングを継続させるために大切だと思っています。
というわけで、今シーズンの岩手大は
「Bite The Bullet」
とスローガンを掲げたからにはハードな練習は覚悟してもらわなきゃいけないですね!笑
でも大丈夫!
毎日やれば慣れるから(o´・∀・`o)ニコッ♪
今回は以上でーす!